紀元前1600年ごろ 〜 現代
甲骨文字の殷から始皇帝の統一、モンゴル帝国の大征服、そしてアヘン戦争・辛亥革命を経て現代の中国へ──中国・東アジアの歴史は約3600年におよぶ壮大な物語です。王朝の興亡と、そのなかを生きた人々の姿を、24本の解説記事とともに5つのフェーズでたどっていきましょう。
なぜ中国・東アジアを学ぶのか
王朝交替のくり返しの先に、アヘン戦争・辛亥革命・新中国という激動──中国史は現代ニュースを読み解くための最強の教養。
中国史は「殷から清まで」の王朝史と、「アヘン戦争から現在まで」の近現代史の2部構成で考えるとぐっと見通しがよくなります。このページでは古代の統一帝国、分裂と再統一、モンゴルと明・清、近代の動揺、現代中国と東アジアの5フェーズで全体像を整理しました。香港・台湾・朝鮮半島の歩みもあわせて学べば、いまのニュースの背景が立体的に見えてきます。
Phase I ─ 古代中国(殷〜漢)
始皇帝、天下を統一する ─ 郡県制と万里の長城で築いた最初の統一帝国
紀元前221年、秦王の政が中国を初めて統一し「皇帝」を名乗りました。郡県制による中央集権や度量衡・文字の統一は、その後2000年つづく皇帝政治の原型となります。
漢の四百年とシルクロード ─ 武帝の時代に東西をむすぶ交易路が開かれる
劉邦が建てた漢はおよそ400年つづき、武帝の時代に最盛期をむかえます。張騫の西域派遣をきっかけにシルクロードの交易がさかんになり、東西の文化が行きかいました。
Phase II ─ 分裂と再統一(三国〜唐・宋)
三国の動乱から隋の再統一へ ─ 魏・呉・蜀の抗争と南北朝の分裂をこえて
後漢がほろぶと魏・呉・蜀が争う三国時代となり、その後も南北朝の分裂がつづきました。589年に隋が中国を再統一し、律令や科挙といった新しい統治のしくみを整えます。
国際都市・長安がかがやく唐 ─ 遣唐使も学んだ東アジア文化圏の中心
唐は律令にもとづく統治で栄え、都の長安にはシルクロードを通じて世界中から人とモノが集まりました。日本も遣唐使を送り、制度や文化を熱心に学んでいます。
科挙官僚が支えた宋の時代 ─ 経済発展と火薬・羅針盤・印刷術の三大発明
宋は科挙で選ばれた官僚が政治を担う文治主義の国家でした。商業と都市が大きく発展し、火薬・羅針盤・印刷術が実用化されるなど、文化と技術が成熟した時代です。
Phase III ─ モンゴルと明・清
朱元璋の明と李氏朝鮮 ─ 朝貢体制で東アジアの秩序をつくり直す
1368年、朱元璋が明を建国してモンゴル勢力を北へ退けました。明は周辺国と朝貢の関係を結んで東アジアの秩序を再建し、朝鮮半島では1392年に李氏朝鮮が成立します。
満洲人の王朝・清 ─ 康熙・雍正・乾隆の三帝がきずいた最後の王朝の全盛期
明にかわって中国を支配した清は、康熙・雍正・乾隆の3人の皇帝の時代に最大領土を実現しました。一方で貿易をきびしく管理したことが、のちの欧米との衝突の火種となります。
Phase IV ─ 近代の動揺(アヘン戦争〜辛亥革命)
Phase V ─ 現代中国と東アジア
毛沢東、中華人民共和国を建国 ─ 国共内戦を制した共産党の新国家
日中戦争後にふたたび始まった国共内戦を制し、1949年に毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言しました。敗れた蒋介石の国民党は台湾にのがれ、中台分断が始まります。