紀元前800年ごろ 〜 476年
民主政を生んだギリシアのポリス、地中海を統一したローマ帝国。ヨーロッパ文明の土台となった約1300年の歴史を、戦争・英雄・哲学の3つの軸でたどります。世界史の最初の山場を、ここでまとめて攻略しましょう。
なぜギリシア・ローマを学ぶのか
民主政・共和政・哲学──現代社会のルールと考え方の原点は、すべてこの時代にある。
選挙で代表を選ぶしくみも、法にもとづく政治も、物事を論理的に考える学問も、そのルーツは古代のギリシアとローマにあります。このページでは、ポリスの誕生からペルシア戦争・ヘレニズム・ローマ帝国の興亡までを4つのフェーズに分けて整理しました。哲学者たちの知の系譜も専用フェーズでまとめています。気になる用語のチップから個別記事へ進んでください。
Phase I ─ ポリスの世界
ポリスの誕生 ─ アテネとスパルタ、対照的な2つの都市国家
ギリシア各地にポリス(都市国家)が成立します。民主政へ歩むアテネと、軍国主義のスパルタという対照的な2大ポリスが、ギリシア世界をリードしていきました。
Phase II ─ ヘレニズムへ
ペロポネソス戦争 ─ アテネ対スパルタ、ギリシアの内戦
BC431年、アテネ陣営とスパルタ陣営がギリシアを二分して衝突します。BC404年にスパルタが勝利しますが、長い戦乱でポリス社会そのものが衰退していきました。
アレクサンドロス大王 ─ 東西を結んだ空前の大遠征
マケドニアのアレクサンドロス大王はBC334年に東方遠征を開始し、アケメネス朝ペルシアを滅ぼしてインダス川流域まで到達します。ギリシア文化が東方へ広がる転機となりました。
ヘレニズム時代 ─ ギリシアとオリエントの文化が混ざり合う
大王の死後、帝国は後継者たちに分裂し、ギリシア文化とオリエント文化が融合したヘレニズム文化が花開きます。最後の王国プトレマイオス朝エジプトは、女王クレオパトラの時代にローマへ吸収されました。
Phase III ─ ローマの共和政と帝政
共和政ローマ ─ 王を追放し、市民が国を動かす
イタリア半島の都市国家ローマは、BC509年に王を追放して共和政を始めます。ポエニ戦争でカルタゴを破り、地中海の覇者へと成長していきました。
アウグストゥス ─ 初代皇帝が開く「ローマの平和」
カエサルの後継者オクタウィアヌスは内戦を制し、BC27年にアウグストゥスの称号を得て事実上の帝政を開始します。以後約200年、地中海世界は「ローマの平和」と呼ばれる安定期を迎えました。
西ローマ帝国の滅亡 ─ 古代の終わり、中世の始まり
帝国は395年に東西へ分裂し、ゲルマン民族の大移動で混乱した西ローマ帝国は476年に滅亡します。ヨーロッパ史はここから中世へと移っていきました。