
今回は「日本の歴史」の学習まんがを、角川・集英社・小学館・学研・講談社の5社まとめて比べていくよ。先に結論から言っておくと、迷ったら角川まんが学習シリーズ 日本の歴史。2025年秋に1〜15巻の内容を最新の研究にあわせて見直したばかりで、本編16巻と別巻5冊で通史をしっかり追えるセットだからだよ。中学受験でどう使うか、「世界の歴史」のまんがとのすみ分けも、記事の後半で整理するね!
学習まんが「日本の歴史」は、どの出版社のものも似たような内容だと思われがちです。ですが実は、5社を並べると本編の巻数だけでも、学研の12巻から小学館の24巻まで、ちょうど2倍の開きがあります。
巻数が違えば、1冊が受け持つ時代の幅も、読み切るまでの負担も変わってきます。監修者の顔ぶれや、学校の学習・受験を意識した作り込みも出版社ごとにさまざまです。この記事では、5社の全巻セットの特徴と、家庭に合った選び方を解説します。
学習まんが「日本の歴史」とは?
- 原始・古代から現代までの日本の歴史を、まんがで通して読ませる小中学生向けの家庭学習シリーズです。
- 角川(KADOKAWA)・集英社・小学館・学研(Gakken)・講談社の5社が刊行していて、本編の巻数は12巻から24巻まで幅があります。
- 選ぶ基準は「巻数」「絵柄」「監修者」「受験を意識した作り込み」の4つです。
学習まんが「日本の歴史」は、教科書のように用語を並べるのではなく、その時代を生きた人物の物語として歴史を読ませるシリーズです。1冊がおおむね1つの時代を受け持っていて、1巻から順に読むと日本の歴史が一続きの流れとしてつながります。
収録範囲は5社ともおおむね共通しています。旧石器時代の人々の暮らしから始まり、鎌倉時代の元寇や、豊臣秀吉が進めた太閤検地といった定番の出来事を経て、現代までを描くのが基本の構成です。
教科書では別々の単元として並ぶ出来事も、まんがだと「前の巻の続き」として読めます。家庭学習の定番として長く読まれてきたジャンルで、各社が改訂版や新装版を重ねながら、今も5社がそれぞれのシリーズを出し続けています。

まんがを読むだけで、定期テストとか共通テストの対策になるの?

まんがだけで点が取れるようになる、とまでは言えないね。でも、流れが先に頭に入っていると、教科書で用語が出てきたときに「あの場面の話だ」ってつながるんだ。歴史の地図を先に作っておく道具、と考えるとちょうどいいよ!

うちの子はまだ小学校の低学年なんだけど、全巻セットはさすがに早すぎるかしら?

ふりがなが付いていれば、低学年でも絵とセリフを追うだけで十分楽しめるよ。高学年になって読み返すと、今度は中身がちゃんと頭に入ってくるんだ。何年も読み返せるのが全巻セットのいいところだね!
学習まんがは数年おきに改訂されるため、同じ出版社のシリーズでも、新しい版と古い版が同時に流通していることがあります。版が違えば、巻数や別巻の構成まで変わってきます。
たとえば角川まんが学習シリーズ 日本の歴史は、もともと「全15巻+別巻4冊」でしたが、2022年10月に本編の16巻、2024年9月に別巻の『まんが人物事典』が加わり、現在の「全16巻+別巻5冊」になりました。中古や古い在庫を買うときは、商品ページのシリーズ名と巻数が、この記事で紹介しているセットと一致しているかを確認してください。

5社とも同じように見えるけど、巻数も監修者も、力を入れているところもけっこう違うんだ。次の章から1社ずつ見ていくよ!
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史は、KADOKAWAが刊行しているシリーズです。ここで取り上げるのは、本編16巻に別巻5冊が付いた、合わせて21冊の全巻セットになります。
このシリーズは、もともとの「全15巻+別巻4冊」に、2022年10月に本編16巻(平成時代〜令和)、2024年9月に別巻『まんが人物事典』が加わって、現在の構成になりました。さらに2025年秋には、1〜15巻の内容を最新の研究にあわせて見直しています。見直した内容は、2025年11月以降に出荷された全巻セットから反映されています。改訂の手が今も入り続けている点が、このシリーズのいちばんの強みです。

最新の研究にあわせるって、歴史の中身が変わることなんてあるの?

あるんだよ。新しい史料が見つかったり研究が進んだりして、教科書の説明が変わることは珍しくないんだ。鎌倉幕府がいつ成立したとみるか、なんてのが有名な例だね。まんがもそれに合わせて描き直していかないと、授業の内容とずれてしまうんだよ。
シリーズは、東京大学の歴史研究者だった山本博文(2020年に死去)と、五百旗頭薫・岡美穂子の監修で刊行されました。2025年の見直しでは、東京大学の研究者5人があらためて各巻を監修しました。紙のセットとは別に、「幕末〜現代」のように5巻分を1冊にまとめた電子特別版の合本版もKindleで販売されています。
2024年9月に現在の21冊構成となり、2025年秋には既刊の記述まで最新の研究にあわせて見直された、いちばん新しい版を選びたい家庭に向きます。「学習まんが 日本の歴史」ジャンルで長年売上上位を続けてきた実績も安心材料になります。
本編16巻は、5社の中では少なめの巻数です。冊数を絞ってコンパクトに揃えたい家庭には合計14冊の学研が、1つの時代をより細かく分けて読ませたい家庭には全24巻の小学館の方が合うでしょう。
集英社版 学習まんが 日本の歴史
集英社版 学習まんが 日本の歴史は、集英社が刊行しているシリーズです。2016年に刊行されたハードカバー版に続いて、ソフトカバーのコンパクト版が出ています。ここで取り上げるのは、2023年11月に発売された最新のコンパクト版全巻セットで、本編20巻に別巻2冊が付いた、合わせて22冊の構成です。
別巻は『試験に役立つ! 超重要テーマ11』と『試験に役立つ!超重要人物101』の2冊です。以前の「全20巻+別巻1」のセットも流通しているので、注文するときは商品名の別巻の冊数を確かめてください。
本編20巻は角川の16巻より4巻多く、そのぶん1冊が受け持つ時代の幅は細かくなります。合計は22冊で、角川の21冊とほぼ同じ冊数です。本編を厚くした集英社と、別巻を厚くした角川という作りの違いが、2社を比べるときのポイントになります。
総合アドバイザーを野島博之が務め、各時代は専門の研究者が分担して監修しています。紙のセットとは別に、各巻がKindle版でも販売されています。
本編20巻・別巻2冊の計22冊という、5社の中でも標準的な巻数で通史を1セットそろえたい家庭に向きます。ハードカバー版からソフトカバーのコンパクト版へ移行済みで、持ち運びの負担も軽くなっています。
最新の研究にあわせた見直しを重視するなら、2025年秋に既刊を改訂した角川の方が合うでしょう。冊数を絞りたい家庭には合計14冊の学研が候補になります。
小学館版 学習まんが 日本の歴史
小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史は、小学館が刊行しているシリーズです。ここで取り上げる〔改訂・増補版〕は全24巻で、本編の巻数は5社の中でいちばん多くなります。
巻数が多いぶん、1冊あたりが受け持つ時代は短く、1つの時代をじっくり読ませる構成です。改訂前の版を中古などで見かけることもあるため、注文する前に、商品名が「改訂・増補版」になっているかを確かめてください。

24巻って多すぎない? 最後まで読み切れる気がしないんだけど…。

全部を一気に読む必要はないよ。授業で習っている時代の巻だけ抜き出して読む、っていう使い方もできるんだ。巻数が多いシリーズほど1冊が狭い範囲をていねいに描いているから、教科書の単元と照らし合わせやすいんだよ!
1981年の刊行から改訂を重ねてきたロングセラーで、紙の全巻セットとは別に、1巻から24巻までKindle版でも配信されています。読み終えた巻から電子で買い足すこともできます。
本編24巻という5社最多の巻数で、1つの時代を1冊にじっくり描いたシリーズを読ませたい家庭に向きます。刊行から改訂を重ねてきた歴史の長いシリーズです。
冊数が多いぶん置き場所も取ります。まず1周読み切らせたい家庭には合計14冊の学研が、標準的な巻数でそろえたい家庭には22冊の集英社の方が合うでしょう。
学研まんが NEW日本の歴史
学研まんが NEW日本の歴史は、Gakken(学研)が刊行しているシリーズです。ここで取り上げるのは、本編12巻に別巻2冊が付いた、合わせて14冊の全巻セットになります。
本編12巻は5社の中でいちばん少なく、合計14冊という冊数も5社で最少です。通読の負担が軽いので、まず日本史を1周読み切らせたい家庭に合っています。
総監修は、時代考証学会の会長を務める歴史学者の大石学です。時代考証の専門家が全体をまとめている点は、このシリーズの特徴の1つといえます。

時代考証って、まんがだとどこに効いてくるの?

着物の形や髪型、家のつくり、使っている道具みたいな、絵の細かいところだよ。文章なら書かずに済ませられる部分も、まんがは全部描かないといけないからね。そこが当時のものとして正しく描かれているかを確かめるのが、時代考証の仕事なんだ。
紙のセットとは別に、各巻がKindle版でも購入できます。
本編12巻+別巻2冊の合計14冊と5社で最も冊数が少なく、まず日本史を1周読み切らせたい家庭や、冊数を絞ってコンパクトに揃えたい家庭に向きます。
本編が12巻と少ないぶん、1つの時代をより細かく分けて読ませたい家庭には全24巻の小学館が、資料集としても使いたい家庭には巻末資料の多い講談社の方が合うでしょう。
講談社 学習まんが 日本の歴史
講談社 学習まんが 日本の歴史は、講談社が2020年6月に刊行した全20巻のシリーズです。
公式サイトでは新しい学習指導要領に対応したシリーズとして案内されていて、巻末の資料が多いことも特徴として打ち出されています。全巻セットには、特典として歴史人物データカード120枚が付いたものもあります。

学習指導要領ってなに? ときどき聞くけど、よくわかってなくて。

国が決めている、学校で何をどこまで教えるかの基準のことだよ。だいたい10年ごとに改められていて、教科書もそれに合わせて作り直されるんだ。学習まんがが「対応」をうたっているのは、今の授業の中身とずれないように作っています、っていう意味なんだよ。
巻ごとに専門の研究者が監修していて、たとえば1巻は考古学者の若狭徹(現在は明治大学教授)が担当しています。紙のセットとは別に全20巻がKindle版でも販売されていて、無料の試し読み版で内容を確かめることもできます。
2020年に刊行が始まった、5社の中でいちばん新しいシリーズです。新しい学習指導要領への対応と巻末資料の多さを打ち出しています。特典の歴史人物データカードもあり、通読だけでなく資料集としても手元に置いておきたい家庭に向きます。
まず冊数を絞って1周読み切らせたい家庭には合計14冊の学研が、最新の研究にあわせた改訂を重視する家庭には2025年秋に既刊を見直した角川の方が合うでしょう。
中学受験の対策に使うなら?
中学受験の社会では、歴史は地理・公民と並ぶ大きな柱です。出題の中心は日本の歴史なので、「日本の歴史」の学習まんがは受験勉強とそのまま重なります。
早稲田アカデミーやサピックスといった進学塾に通っていると、歴史の単元に入ったとたん、覚える用語が一気に増えます。そのとき時代の流れが頭に入っているかどうかで、用語の覚えやすさは大きく変わってきます。
まんがの使いどころは2つあります。塾で歴史を習う前の「先取り」と、習ったあとで流れがあいまいな時代を読み返す「穴埋め」です。
5社のどれが受験向きかは、使える時間で考えるのが現実的でしょう。塾が始まる前に時間があるなら、全24巻の小学館や、最新の研究にあわせて見直した角川が取りこぼしを減らせます。塾と並行して読ませるなら、合計14冊の学研が通読しやすいはずです。
巻末資料の多さを打ち出している講談社は、通読用というより、資料集のように手元に置いて調べる使い方にも向いています。

中学受験を考えている子に買うとして、まんがだけで歴史は足りるものなのかしら?

足りないよ。まんがは「興味の入口」と「流れの地図」を作る道具なんだ。用語を答えられるようにするには、結局は問題を解いて覚える時間がいる。でも逆に言えば、地図ができている子は、そのあとの暗記のスピードが全然違うんだよ!
まんがで流れをつかんだら、次は「覚え方」を決める番です。年号や人名は、意味づけをしないまま丸暗記しようとしても、なかなか定着しません。
記憶の仕組みから逆算した暗記のやり方は、効率的に暗記する4つの勉強法で紹介しています。まんがで作った土台を、そのまま得点につなげてください。
次の章では、まんが選びで一緒に検討されることが多い「世界の歴史」のシリーズについても触れておきます。
「世界の歴史」の学習まんがはどうする?
この記事で比べてきたのは「日本の歴史」のセットだけです。世界の歴史を扱う学習まんがは、日本の歴史を出している出版社の多くから、別のセットとして刊行されています。
巻数も版の構成も「日本の歴史」とは別物です。この記事の巻数をそのまま当てはめることはできないので、世界史のセットを検討するときは、あらためて商品ページで巻数と版を確かめてください。
どちらを先に買うか迷った場合は、日本史から始めるのがおすすめです。学校の授業でも中学受験でも、先に本格的に必要になるのは日本史のほうだからです。

「世界の歴史」の学習まんがは、角川・集英社・小学館・学研の4社を別の記事で比べているよ。日本史の流れが頭に入ってから読むと、「このころ日本は鎌倉時代だったのか」って重ねて読めるから面白いんだ!
世界史のシリーズの巻数や選び方は、学習まんが「世界の歴史」の比較記事で詳しく解説しています。
まとめ
最後に、5社の全巻セットを一覧にまとめておきます。巻数と特徴を見比べて、家庭に合うものを選んでください。
まんがで流れをつかんだあと、活字の本に進みたくなったときは日本史のおすすめ本7選もあわせてどうぞ。
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| 出版社 | 巻数 | 対象年齢(目安) | Kindle版 | 特徴・強み | 向いている家庭 |
|---|---|---|---|---|---|
| 角川まんが学習シリーズ Amazon楽天 |
本編16巻+別巻5冊(計21冊) | 小学生〜 | ✓ | 2024年9月に別巻が加わり現在の構成に。2025年秋に1〜15巻を最新の研究にあわせて見直し。東京大学の研究者が監修 | 最新の研究にそった内容で選びたい家庭 |
| 集英社版 学習まんが(コンパクト版) Amazon楽天 |
本編20巻+別巻2冊(計22冊) | 小学生〜 | ✓ | ソフトカバーのコンパクト版(2023年11月発売の最新セット)。総合アドバイザーのもと、各時代を専門家が監修 | 標準的な巻数の通史を1セットそろえたい家庭 |
| 小学館版 学習まんが(改訂・増補版) Amazon楽天 |
全24巻 | 小学生〜 | ✓ | 本編の巻数は5社で最多。1冊が受け持つ時代が短く、1つの時代をじっくり描く | 1つの時代をじっくり読ませたい家庭 |
| 学研まんが NEW日本の歴史 Amazon楽天 |
本編12巻+別巻2冊(計14冊) | 小1〜小6(公式) | ✓ | 冊数は5社で最少。時代考証学会の会長を務める大石学が総監修 | まず1周読み切らせたい家庭 |
| 講談社 学習まんが 日本の歴史 Amazon楽天 |
全20巻 | 小学生〜 | ✓ | 2020年6月刊行。新しい学習指導要領への対応と巻末資料の多さを打ち出す | 資料集のように手元に置いて調べたい家庭 |
巻数・構成は2026年9月時点で各社公式サイトおよびAmazon商品ページで確認したものです。Kindle版は✓=少なくとも一部の巻・版が電子書籍で販売されていることを確認済み(全巻セットが電子版として一括販売されているとは限りません)。対象年齢は、学研のみ公式サイトに「小1〜小6」の記載があります。ほかの4社は公式サイトに学年区分の明記がないため、いずれも「小学生〜」という大まかな目安にとどめています。価格・特典の内容は、改訂やセットの構成によって変わるため、最新の情報は各商品ページでご確認ください。

5社の違いはわかったけど…この手のまんがって、大人が読んでも面白いのかしら? 日本史、学生のころ以来ほとんど触れていなくて。

これがけっこう面白いんだ。大人が読むと、人物どうしのつながりや、ある出来事が次の時代にどう響いたかが見えてくるんだよ。ただ、ここで紹介した全巻セットが読み放題や聴き放題の対象になるかは時期によって変わるから、そこは商品ページで確かめてね。親の学び直し用に歴史の本を探すなら、下のサービスは無料体験から試せるよ。耳で聴く学び直しのコツはAudibleで歴史を学び直すの記事でもまとめているよ。

以上、「日本の歴史」の学習まんが5社の比較でした。迷ったら、2025年秋に内容を最新の研究にあわせて見直した角川まんが学習シリーズを選んでおけば大きく外さないよ。冊数を14冊に絞って1周させたいなら学研、1つの時代をじっくり読ませたいなら全24巻の小学館、という選び方もアリだね。Audibleの聴く読書やKindle Unlimitedの読み放題で、親子で歴史の本に触れてみるのもおすすめだよ。下の記事もあわせて読んでみてね!
KADOKAWA「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」商品ページ(2026年9月確認)
集英社「学習まんが 日本の歴史」公式サイト(2026年9月確認)
小学館「小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史」公式サイト(2026年9月確認)
Gakken「学研まんが NEW日本の歴史」公式サイト(2026年9月確認)
講談社「講談社 学習まんが 日本の歴史」公式サイト・商品ページ(2026年9月確認)
Amazon.co.jp 各セット商品ページ(2026年9月確認)
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