日本史を学ぶならこの本だ!中央公論社「日本の歴史」シリーズがオススメすぎる

この記事は約5分で読めます。

今回は、日本史を通史で学びたいなら絶対に読んでほしい本の紹介です。

 

その本とは、中央公論新社の「日本の歴史」シリーズです。日本史を専門に学ぶ大学生や専門家の人々の間では有名な本らしいですが、歴史シロウトのサラリーマンが読んでもお腹いっぱいになるほど楽しめる名著です。とても良い本だったので、ブログでも取り上げてみることにしました。

 

この本を知ったきっかけは今年の初夏、職場の同僚に大学時代に日本史を学んでいた人がいて、その人からオススメされたことです。試しに9巻までを買って読んでみましたが、これが目から鱗なぐらいに面白い!

 

今ではこのブログを書くのに欠かせない愛用書になっています。もっと早くこの本の存在を知りたかった!!

スポンサーリンク

しっかりと日本史を学びたい人に超オススメ

中央公論社の日本の歴史シリーズは、全26巻の大作で歴史も古い名著として有名です。昔はハードカバーで売っていた本だったようですが、今は文庫で買うことができます。この本、巷に売っている「簡単にすぐわかる日本史!」的な本とはちょっと違います。

 

学校の教科書のような表面的な話だけではなく、歴史の本質的な話について根拠資料などもしっかりと示された中でかなり丁寧にわかりやすく書かれています。「この内容をここまで丁寧にわかりやすく、しかもちゃんとソースまで示して解説してくれる神懸かり的な本じゃねーか!!」と私は最初の感動的なものすら覚えました。今ではこの本なしではこのブログが成立しないほどに私の精神的支柱になっています。

 

 

逆に言えば、表面的にさらーっと日本史を学びたい人には向きません。分量的にも金額的にもコスパが悪すぎます。しかし、「ちゃんと日本史を学んでみたいなぁ」という方には絶対にオススメの本なんですね。通史だけならこの本だけ読めばひとまず他の本を読む必要はないと思います。

 

わかりやすいのに超詳しいというまさに名著にふさわしい本です。

スポンサーリンク

中庸の難しさ

日本史を学びたいと思って本を読む時に避けて通れないのが、本の中にその著者の主観が入り込んでいるという点です。おそらく、全ての著書がそうだと思います。と言うか、歴史とは多くの文献や考古学的史料によって事実を推論することで成り立っているもの。断言的な話をできるケースはほとんどありません。断言的な話ができない以上、主観が入るのは当然ということです。

 

なので、主観が入ること自体は問題じゃないんです。問題なのは、著者がなぜそのような考えに至ったのか?をしっかりと解説してくれているかどうかなんです。著者の意見のみで途中の推論部分が欠けている本は、正直言ってあまり良書とは思えません。

 

その点、中央公論社の日本の歴史シリーズはほぼ満点と言って良いと思います。根拠資料や著者の論理的な思考が学術系の本らしくとてもわかりやすく書かれています。(著者の考え方が良いか悪いかは別としてね!)

スポンサーリンク

歴史を学んでどうするか?

歴史の学ぶことの意義は、「過去の出来事や偉人たちの思考を、自分にフィードバックして将来へ活かす」ことにあると私は考えています。まぁ、「言うは易く行うは難し」なんですけどね・・・。

 

ということは、歴史を知ると言っても「1600年に関ヶ原の戦いが起こった!」とか「794年に平安京に遷都した!」とか表面的な話だけ知っても意味はありません。

 

「関ヶ原の戦いが起こった当時の政治情勢は?西軍・東軍の状況は?そもそもなんで関ヶ原で大合戦が起こった?」とか「なぜわざわざ平安京に遷都する必要があったのか?遷都という大事業で民は疲弊しなかったのか?」とか突っ込んだところまで知って初めて歴史を学ぶ意味があるということです。

 

そして、日常生活の中で「あれ?これってもしかして昔に〇〇が行なった政策と考え方が似ているぞ?」っていうのを自然に思い描けるようになればこそ、歴史を学ぶ意義があるというものです。(繰り返しですが、言うは易く行うは難しです・・・)

 

中央公論社の日本の歴史シリーズは、解説もしっかりとされているのでこの点も満点に近いでしょう。そもそもが学術系の本なので、その点は抜かりないと思います。

スポンサーリンク

中央公論社の日本の歴史シリーズのデメリット

中央公論社の日本の歴史シリーズをべた褒めしてきましたが、デメリットも当然あります。

 

1つ目は、本が分厚いということ。しかも全26巻!読むのには多少の根気が必要です。しかし、一度ハマるとあっという間に読めてしまう不思議さもあります。まずは気になる時代の巻を読んでみるのが良いと思います。

 

2つ目は、最新の学説が反映されていない可能性があること。いずれの本も初版は1900年代に書かれているので。最新の学説を知りたいなら最新の本を買うしかありませんが、専門家や研究者でもない限りこの点は致命的な問題にはならないような気もします。

 

3つ目は、書店にあまり置かれていないということ。これが一番致命的で地域によってはそもそも買うことすらできません。私のいるところも田舎なので売っていませんでした・・・。しかし今の時代、Amazonなどのネット通販を活用することでこの問題は簡単にクリアできます。本当にネット通販は偉大です。

スポンサーリンク

歴史を知りたい方にはぜひ!

日本の歴史について書かれた本は数多くありますが、中央公論社の日本の歴史シリーズの名著具合はダントツだと思います。日本史を通史で学びたい!という方には絶対におすすめの本です。この本を紹介してくれた同僚に感謝!

【大事なお知らせ】YouTube始めました!!

2024年2月、YouTubeチャンネル「もぐもーぐヒストリー」を開設しました。

まだ動画は少ないですが、学生や大人の学び直しに役立つ動画をたくさん増やしていくので、ぜひ下のアイコンからチャンネル登録、よろしくお願いいたします。

この記事を書いた人
もぐたろう

教育系歴史ブロガー。
WEBメディアを通じて教育の世界に一石を投じていきます。

もぐたろうをフォローする
オススメの歴史・古典の本コラム
シェアする
もぐたろうをフォローする
まなれきドットコム

コメント