違憲審査制(違憲立法審査権)とは?意味・しくみ・判例をわかりやすく解説【中学公民・高校政経】

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違憲審査

もぐたろう
もぐたろう

今回は違憲審査制いけんしんさせい違憲立法審査権いけんりっぽうしんさけん)について、中学公民から高校政経・共通テストまでわかりやすく解説していくよ!「憲法の番人」ってどういう意味か、そして日本の最高裁がなぜほとんど違憲と言わないのか——その逆説もあわせて見ていこう!

📚 この記事のレベル:中学公民 / 高校公共 / 政治経済
🎯 共通テスト・大学受験対応

この記事を読んでわかること
  • 違憲審査制(違憲立法審査権)の意味と憲法第81条の規定
  • 「憲法の番人」最高裁判所の役割と、違憲判断が出たときの法律の効力
  • 付随的違憲審査制 vs 抽象的違憲審査制(日本・アメリカ型とドイツ型の違い)
  • これまでの主な違憲判決(尊属殺・薬局距離制限・在外邦人選挙権など)
  • 最高裁がほとんど違憲と言わない理由(司法消極主義・統治行為論)

「憲法の最終的な番人」として、最高裁判所は法律を無効にできる強力な権限を持っています。ところが、日本の最高裁がこれまでに「違憲」と判断した法律(法令違憲ほうれいいけん)は、設立から約80年が経った2026年時点でも、わずか13件程度にとどまっています。「憲法の番人」という大きな肩書きを持ちながら、なぜこれほど権限の行使に慎重なのか——その逆説を、この記事で解き明かしていきます。

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違憲審査制(違憲立法審査権)とは?

3行でわかるまとめ
  • 違憲審査制とは、法律・命令・規則・処分が憲法に違反していないかを裁判所が審査する制度のこと
  • 日本国憲法第81条に規定。最高裁判所が「終審裁判所」として最終的な違憲審査権を持つ
  • 最高裁は「憲法の番人」と呼ばれるが、これまでの法令違憲判決は13件程度(2026年時点)にとどまる

違憲審査制いけんしんさせいとは、国会が制定した法律や行政機関が出した命令・規則などが、日本国憲法に違反していないかどうかを裁判所が審査する制度のことです。この権限の根拠は、日本国憲法第81条にあります。条文には「最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」と定められています。

ここで混乱しやすいのが、「違憲審査制いけんしんさせい」と「違憲立法審査権いけんりっぽうしんさけん」という2つの言葉の使い分けです。「違憲審査制」は制度そのものの名称、「違憲立法審査権」は裁判所がその制度のもとで行使する権限の名称を指します。試験では両方の言葉が問われるため、どちらの表現にも慣れておくことが大切です。

ゆうき
ゆうき

テスト前なんだけど、「違憲審査制」と「違憲立法審査権」って両方出てきて混乱してる……どっちを覚えれば正解なの?

もぐたろう
もぐたろう

両方セットで覚えよう!「違憲審査制」=制度全体の名前、「違憲立法審査権」=裁判所がその制度で使う権限の名前だよ。どちらの書き方で問われても答えられるようにしておくと安心!

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「憲法の番人」最高裁判所の役割

最高裁判所が「憲法の番人」と呼ばれるのは、日本の裁判所の中で最終的な違憲審査権を持つ唯一の機関だからです。日本では三審制さんしんせい(地方裁判所→高等裁判所→最高裁判所)が採用されており、最高裁はすべての裁判の最終審として機能します。

違憲審査権は、最高裁判所だけでなく下級裁判所(高等裁判所・地方裁判所など)も行使することができます。ただし、下級裁判所が「この法律は違憲だ」と判断した場合でも、それが最終結論にはなりません。当事者が上告じょうこくすれば最高裁が審理し、最終的な違憲・合憲の判断を下します。まさに「最終審判者」という位置づけです。

また、最高裁が「違憲」と判断を下したとしても、その法律が自動的に廃止・無効になるわけではありません。あくまでも「この法律は憲法に違反する」という宣言にとどまります。国会がその判決を受けて改正・廃止の立法手続きをとることで初めて、法律は効力を失うことになります。

あゆみ
あゆみ

ニュースで「最高裁が違憲判決を出した」って聞いたことがあるんだけど、その判決が出たらその法律ってどうなるの?すぐ無効になるの?

もぐたろう
もぐたろう

すぐ無効にはならないんだ!今でいう、「この社内規則は会社の定款(ていかん)に違反してる」って指摘はされたけど、正式な廃止手続きをとらないと規則は使われ続ける……みたいなイメージだよ。「番人が警告を出す→国会が対応する」っていう流れが必要なんだね。

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日本が採用する「付随的違憲審査制」とは

世界の違憲審査制には大きく2つの方式があります。日本が採用しているのは付随的違憲審査制ふずいてきいけんしんさせい(アメリカ型)です。これは、具体的な裁判事件に「付随して」初めて法律の合憲性を審査できる方式のことです。つまり、実際の訴訟事件が起きなければ、いくら問題のありそうな法律があっても最高裁は審査に乗り出せません。この仕組みが、日本の違憲判決が少ない理由の一つとも言われています。

付随的審査制 vs 抽象的審査制

付随的違憲審査制(日本・アメリカ型)】
具体的な裁判事件が起きたときにのみ、その事件に関連する法律の合憲性を審査できる方式。通常の最高裁判所(または連邦最高裁)が担当する。専門の憲法裁判所は存在しない。

抽象的違憲審査制(ドイツ・オーストリア型)】
具体的な訴訟事件がなくても、独立した憲法裁判所けんぽうさいばんしょが単独で法律の合憲性を審査できる方式。「違憲かどうか」だけを専門に判断する裁判所が別に設置されている。

ゆうき
ゆうき

「付随的」ってどういう意味?「抽象的」との違いがぜんぜんイメージできない……

もぐたろう
もぐたろう

スーパーの試食コーナーで考えてみよう!「試食(=具体的な訴訟事件)があって初めて、その商品の中身(=法律の合憲性)を確認できる」のが日本・アメリカ型(付随的)。一方、「試食なしでも独立した検査室が単独でチェックできる」のがドイツ型(抽象的)だよ!

なお、三権分立の観点からいうと、立法(国会)・行政(内閣)・司法(裁判所)が互いに抑制・均衡を保つ仕組みの中で、違憲審査制は「司法が立法・行政をチェックする」役割を担っています。付随的審査制の日本では、この役割はあくまで通常の裁判の延長線上で果たされることになります。

違憲審査の対象になるもの

日本国憲法第81条は、違憲審査の対象として4種類を明記しています。国会が作った法律だけでなく、行政機関の命令や具体的な行政行為まで幅広く審査の対象となることがポイントです。

①法律(国会が制定するもの。例:刑法・民法・公職選挙法など)
②命令(内閣・各省庁が制定するもの。政令・省令・規則など)
③規則(最高裁判所・各議院などが制定するもの。最高裁規則・衆議院規則など)
④処分(行政機関が行う具体的な行為。行政処分・行政行為など)

では、「条約」は審査対象に含まれるのでしょうか。憲法第81条には「条約」の文字がないため、学説が分かれています。条約は国際約束であり国内法より上位との考え方から「審査できない」とする説と、憲法が最高法規であるから「条約も審査対象になる」とする説が対立しています。実際には条約の違憲審査が行われた例はなく、試験では「法律・命令・規則・処分の4つ」を押さえれば十分です。

また、統治行為論とうちこういろんという考え方も覚えておきましょう。これは「高度に政治的な性格を持つ国家行為(衆議院の解散・条約締結の適否など)については、司法審査の対象から外す」という理論です。公共の福祉による人権制限の合憲性判断とならんで、最高裁が慎重な姿勢をとる場面の一つです。

もぐたろう
もぐたろう

条約が含まれるかは「含まれる説/含まれない説」があることだけ知っておけばOK!中学・高校テストでは「法律・命令・規則・処分の4つ」を確実に覚えよう。「統治行為論」は高校政経でよく出る用語だから、意味をセットで押さえておくといいよ!

これまでの主な違憲判決の例

日本の最高裁判所が1947年の設立以来、法律そのものを「違憲」と判断した法令違憲ほうれいいけん判決は、2026年時点で13件程度にとどまっています。「憲法の番人」という強力な権限を持ちながら、実際の行使件数はきわめて少ないのです。以下に主要な判決をまとめます。

事件名違憲とされた規定/関連条文
1973年尊属殺重罰規定違憲判決刑法第200条(尊属殺)/14条(法の下の平等)
1975年薬局距離制限違憲判決薬事法第6条等/22条(職業選択の自由)
1987年森林法共有林分割請求禁止違憲判決森林法第186条/29条(財産権)
2002年郵便法損害賠償免除規定違憲判決郵便法第68・73条/17条(国家賠償)
2005年在外邦人選挙権制限違憲判決公職選挙法附則等/15条(選挙権)
2008年国籍法婚外子差別違憲判決国籍法第3条1項/14条(法の下の平等)
2013年非嫡出子法定相続分違憲決定民法第900条4号但書/14条(法の下の平等)
2015年女性再婚禁止期間違憲判決民法第733条/14条・24条(平等・婚姻の自由)
2022年在外邦人国民審査権制限違憲判決国民審査法附則等/15条・79条(国民審査権)
2023年性同一性障害特例法(生殖腺除去要件)違憲決定性同一性障害特例法3条1項4号/13条(幸福追求権)
2024年旧優生保護法違憲判決旧優生保護法3条等/13条・14条(個人の尊厳・平等)

特に重要なのが1973年の尊属殺重罰規定そんぞくさつじゅうばつきてい違憲判決です。親など直系尊属を殺した場合に死刑・無期懲役のみを規定した刑法第200条が、法の下の平等(第14条)に違反するとして初めて違憲と判断されました。これが日本初の法令違憲ほうれいいけん判決として歴史に刻まれています。また、2005年の在外邦人選挙権制限判決では、海外在住の日本人の選挙権を制限していた規定が違憲とされ、立法不作為(必要な法律を作らなかったこと)に対して国家賠償を認めた点でも注目されました。

📌 一票の格差は繰り返し最高裁で問題とされてきた重要事例です。1976年・1985年の判決では法令そのものを「違憲」(法令違憲)と判断したうえで「事情判決」の法理により選挙を有効と扱いました。一方、近年の判決では「違憲状態」にとどめる場合も多く、いずれも選挙自体は無効とされていない点が特徴です。詳しくは一票の格差とは?をご覧ください。

あゆみ
あゆみ

約80年の歴史の中で13件程度って、すごく少なくない?それだけ強力な権限があるのに、なんでここまで使わないの?

もぐたろう
もぐたろう

うん、アメリカの連邦最高裁と比べても格段に少ないんだよ!なぜ日本の最高裁はこれほど慎重なのか——その理由には「司法消極主義」という考え方が深く関わってる。次の章で詳しく解説するね!


最高裁がほとんど違憲と言わない理由

日本の最高裁判所は約80年の歴史の中で、法律そのものを違憲と判断した件数が13件程度(2026年時点)にとどまります。「憲法の番人」という圧倒的な権限を持ちながら、なぜここまで行使に慎重なのでしょうか。その背景には「司法消極主義しほうしょうきょくしゅぎ」(司法自制しほうじせい)という考え方があります。

日本の最高裁が慎重な3つの理由
①統治行為論:衆議院解散・条約締結など「高度に政治的な事項」は司法審査の対象外とする考え方
②立法府への尊重:民主的な選挙で選ばれた国会の判断を、司法が安易に覆すべきでないという姿勢
③付随的審査制の構造的制約:具体的な訴訟事件がなければそもそも審査できない仕組み

①の統治行為論とうちこういろんは、「高度に政治的な性格を持つ国家行為については司法審査の対象外とする」という考え方です。代表判例に苫米地事件(1960年)があります。衆議院の解散が憲法に違反するかどうかが問われましたが、最高裁は「高度に政治的な問題は司法審査の対象外」として実質的な判断を回避しました。また、憲法9条に関連する自衛隊の合憲性問題も、最高裁は統治行為論に近い論理で正面からの違憲判断を続けて避けています。

📌 司法消極主義とは:裁判所が違憲判断に慎重で、できる限り法律を合憲と解釈しようとする姿勢のこと。これに対して積極的に違憲判断を行う姿勢を「司法積極主義」という。日本の最高裁は基本的に司法消極主義の立場をとると言われている。

最高裁の判断方法には「法令違憲ほうれいいけん」(法律そのものを違憲とする)と「適用違憲てきよういけん」(法律自体は合憲でも、特定の事案への適用が違憲)の2種類があります。法令全体を否定せずに済む「適用違憲」の方が最高裁としても選びやすく、実際には法令違憲より適用違憲の判断事例の方が多く見られます。

あゆみ
あゆみ

夫婦別姓や同性婚って、違憲にならないの?最高裁はどう判断してるのかな。

もぐたろう
もぐたろう

夫婦同氏(夫婦同姓)規定については、2015年と2021年に最高裁大法廷が「合憲」と判断しているよ。ただし多くの裁判官が個別意見で「違憲」または「違憲状態」を訴えていて、実質的に割れてる状況。同性婚については2024年に札幌高裁などが「違憲」と判断したけど、最高裁の最終判断はまだ出ていない。日本の司法スタイルは国会に対して「立法で解決してください」というスタンスなんだよね。

テストに出るポイント

ここからは定期テスト・共通テスト・大学受験で押さえておきたいポイントをまとめます。試験直前の見直しにも使ってください。

テストに出やすいポイント
  • 憲法第81条:違憲審査制の根拠条文。「最高裁判所は終審裁判所として違憲審査権を持つ」がポイント。「全ての裁判所が持つが最終判断は最高裁のみ」も頻出
  • 付随的違憲審査制(日本・アメリカ型):具体的な裁判事件に付随してのみ審査できる方式。「通常の最高裁判所が担当」「専門の憲法裁判所は存在しない」もセットで押さえる
  • 抽象的違憲審査制(ドイツ・オーストリア型):訴訟なしに独立した憲法裁判所が単独で審査できる方式。「日本は採用していない」が出題ポイント
  • 主な違憲判決(法令違憲):①尊属殺重罰規定(1973年・14条)②薬局距離制限(1975年・22条)③在外邦人選挙権(2005年・15条)④非嫡出子法定相続分(2013年・14条)を最重要として覚える
  • 司法消極主義・統治行為論:最高裁が違憲判断に慎重な背景。統治行為論(苫米地事件)と立法府への尊重がセットで頻出

📌 比較問題でよく出るポイント:「付随的(日本・米)vs 抽象的(独・墺)」はセット暗記が鉄則。判例は「年号・違憲とされた条文(第何条)・事件名」の3点セットで覚える。「違憲審査制=制度名」「違憲立法審査権=権限名」の区別も定番の引っかけポイント。

付随的違憲審査制(日本・米)抽象的違憲審査制(独・墺)
採用国日本・アメリカなどドイツ・オーストリアなど
審査機関通常の最高裁判所独立した憲法裁判所
審査のきっかけ具体的な訴訟事件が必要訴訟なしに単独で審査可能
憲法裁判所なしあり(専門の裁判所)

ゆうき
ゆうき

中学のテストで一番出るのはどこ?絞ってほしい!

もぐたろう
もぐたろう

中学なら「最高裁判所が憲法の番人」「違憲立法審査権は全ての裁判所が持つが、最終判断は最高裁のみ」この2点が最頻出!高校政経・共通テストなら「付随的/抽象的の区別」と「主要判例4件の年号・条文」も必ず押さえよう。

違憲審査制の理解を深めるおすすめ本

もぐたろう
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違憲審査制をもっと深く学びたい人には、日本の憲法学の定番テキストをおすすめするよ!大学の法学部でも使われている本だから、高校政経の内容を一段上のレベルで理解できるようになるよ。

①〔高校生〜大学生・法学部志望・行政書士試験受験者〕なら|日本の憲法学の第一人者による決定版テキスト

憲法 第八版

芦部信喜(高橋和之補訂) 著|岩波書店

よくある質問(FAQ)

A. 違憲審査制とは、法律・命令・規則・処分が日本国憲法に違反していないかを裁判所が審査する制度のことです。裁判所がこの制度のもとで行使する権限を「違憲立法審査権」といいます。根拠は日本国憲法第81条にあり、最高裁判所が「終審裁判所」として最終的な違憲判断を行います。

A. 全ての裁判所(最高裁判所・高等裁判所・地方裁判所などの下級裁判所を含む)が違憲立法審査権を持っています。ただし、最終的な違憲判断権限を持つのは最高裁判所のみです。下級裁判所が違憲と判断しても、上告されれば最高裁が最終決定を下します。「全ての裁判所が持つが、最終判断は最高裁のみ」という点がテストで頻出です。

A. 付随的違憲審査制(日本・アメリカ型)は、具体的な裁判事件に「付随して」のみ法律の合憲性を審査できる方式です。専門の憲法裁判所はなく、通常の最高裁判所が担当します。一方、抽象的違憲審査制(ドイツ・オーストリア型)は、具体的な訴訟事件がなくても独立した憲法裁判所が単独で法律の合憲性を審査できる方式です。日本は憲法裁判所を持たない付随的審査制を採用しています。

A. 日本では、最高裁が「違憲」と判断しても、その法律が自動的に廃止・無効になるわけではありません。国会が改正・廃止の立法手続きをとることで初めて法律は効力を失います。このため、違憲判決が出てから実際の法律改正まで時間がかかることがあります。1973年の尊属殺違憲判決の対象規定(刑法第200条)は、1995年の刑法改正まで形式上は存続し続けました。

A. 「司法消極主義(司法自制)」という考え方が根底にあります。主な理由は①統治行為論(衆議院解散・条約締結など高度に政治的な問題は司法審査の対象外とする考え方)、②立法府への尊重(民主的選挙で選ばれた国会の判断を司法が安易に覆すべきでないという姿勢)、③付随的審査制の構造的制約(具体的な訴訟事件がなければ審査できない)の3点です。

まとめ

もぐたろう
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以上、違憲審査制(違憲立法審査権)のまとめでした!「憲法の番人」なのにほとんど使わないという逆説、印象に残ったんじゃないかな。三権分立・裁判所のしくみ・一票の格差もあわせて読んでみてください!

この記事では、違憲審査制(違憲立法審査権)について中学公民から高校政経・共通テストレベルまで解説しました。憲法第81条を根拠に最高裁判所が「憲法の番人」として機能すること、日本は付随的違憲審査制(アメリカ型)を採用していること、そして司法消極主義という姿勢から実際の違憲判決は13件程度(2026年時点)にとどまることが主なポイントです。

違憲審査制に関する主なできごと
  • 1946年
    日本国憲法公布(第81条に違憲審査制を規定)
  • 1947年
    日本国憲法施行。違憲審査制が正式に発効
  • 1960年
    苫米地事件の最高裁判決。統治行為論を確立(衆議院解散の合憲性は審査せず)
  • 1973年
    尊属殺重罰規定違憲判決(最高裁初の法令違憲判決・第14条)
  • 1975年
    薬局距離制限違憲判決(薬事法・第22条。職業選択の自由を侵害と判断)
  • 2005年
    在外邦人選挙権制限違憲判決(公職選挙法・第15条)
  • 2013年
    非嫡出子法定相続分違憲決定(民法第900条・第14条)
  • 2015年
    女性再婚禁止期間違憲判決(民法第733条・第14条・第24条)
  • 2022年
    在外邦人国民審査権制限違憲判決(国民審査法・第15条・第79条)
  • 2023年
    性同一性障害特例法生殖腺除去要件違憲決定(3条1項4号・第13条)
  • 2024年
    旧優生保護法違憲判決(第13条・第14条)

📅 最終確認:2026年6月 / 参照:山川出版社『政治・経済』(最新版)

参考文献

Wikipedia日本語版「違憲審査制」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「最高裁判所(日本)」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「尊属殺重罰規定違憲判決」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「薬局距離制限事件」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「在外日本人選挙権訴訟」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「婚外子国籍訴訟」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「婚外子相続差別訴訟」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「再婚禁止期間訴訟」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「在外日本人国民審査権訴訟」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「性同一性障害特例法違憲裁判」(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「旧優生保護法違憲国家賠償請求訴訟」(2026年6月確認)
コトバンク「違憲立法審査権」(デジタル大辞泉・日本大百科全書)
山川出版社『政治・経済』

記事の誤りを発見された場合はお問い合わせください。確認後、修正します。

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この記事を書いた人
もぐたろう

教育系歴史ブロガー。
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