高度経済成長・昭和の繁栄(1952〜1973年)|昭和100年特集

この記事は約57分で読めます。
昭和100年特集 / テーマ⑤
テーマ⑤ / 1952〜1989年

高度経済成長〜昭和末

年10%超の「奇跡の成長」で世界第2位の経済大国へ。安保闘争・公害・オイルショックを経て安定成長へ。そして1989年1月7日、昭和天皇崩御とともに激動の64年間は幕を閉じます。

37年間
昭和後期
10%
年平均成長率
1989.1.7
昭和終焉
1955
55年体制
1956
国連加盟
1960
安保闘争
1964
東京五輪
1972
沖縄返還
1972
日中国交
1973
石油危機
1989
昭和終焉
Phase I — 55年体制と安保闘争
1955〜1964
1955
政治体制
55年体制 ─ 自民党38年間の長期支配

保守合同で自由民主党が誕生し、社会党との「1と2分の1政党制」が確立。高度成長を背景に自民党が選挙に勝ち続ける「55年体制」は1993年まで続きます。

1956
国際復帰
日ソ国交回復・国連加盟 ─「もはや戦後ではない」

鳩山一郎内閣が日ソ共同宣言に調印し国交を回復。ソ連の拒否権が消え、12月18日に日本は国際連合への加盟が実現しました。経済白書が「もはや戦後ではない」と記した年でもあります。

1960
政治激動
安保闘争 ─ 33万人が国会を包囲

日米安保改定に反対する33万人が国会を包囲。新安保条約は強行採決で成立しましたが岸内閣は退陣。池田勇人の「所得倍増計画」が「政治から経済へ」の転換を主導します。

▶ 深く読む
安保闘争 ─ 戦後最大の大衆運動が問いかけたもの
1960年、日米安保改定をめぐり33万人が国会を包囲。岸信介内閣を退陣させた戦後最大の政治的激動——その背景と現代への意味を読む。
この記事を読む →
1964
成長の象徴
東京五輪・東海道新幹線 ─ 復興を世界へ

10月1日に東海道新幹線が開通し、10日後に東京五輪が開幕。「焼け野原から19年」の復興を世界に示した1964年は、高度経済成長の頂点を象徴する年となりました。

Phase II — 奇跡の成長と公害
1965〜1973
1968
経済大国
GNP世界第2位達成 ─ 奇跡の18年間

三種の神器(テレビ・洗濯機・冷蔵庫)への爆発的需要、重化学工業化、貿易黒字拡大。1968年にGNP世界第2位に躍進。敗戦から23年での快挙でした。

準備中
高度経済成長 ─ 奇跡の成長を支えたメカニズム
年平均10%超、18年間にわたる奇跡の成長はなぜ起きたのか。三種の神器・新幹線・東京五輪——日本の「成長の時代」を読み解く。
準備中
1956〜72
成長の影
水俣病・四大公害 ─「成長より生活」

チッソ工場からの有機水銀で発症した水俣病。イタイイタイ病・四日市ぜんそく・新潟水俣病と合わせた四大公害は「成長より生活」の価値転換を促し環境庁設置へとつながります。

1972.5
戦後処理
沖縄返還 ─ 27年ぶりの本土復帰

佐藤栄作内閣が米国と交渉を重ね、1972年5月15日に沖縄の施政権が日本に返還されました。しかし日米安保に基づく米軍基地は存続。「核抜き・本土並み」の約束は不完全な形にとどまりました。

1972.9
外交革命
日中国交正常化 ─ 田中角栄、北京へ飛ぶ

田中角栄首相が訪中し毛沢東・周恩来と会談。「日中共同声明」に署名し、1937年以来35年ぶりに日中国交が正常化しました。台湾との国交は断絶し、東アジア外交は大きく転換しました。

1972
政治
田中角栄・列島改造論

「今太閤」田中角栄が首相就任。「日本列島改造論」で地方への重工業誘致・新幹線網建設を構想しましたが、投機的地価高騰を招き、翌年のオイルショックで政策は頓挫します。

Phase III — 安定成長から昭和の終焉へ
1973〜1989
1973
経済転換
オイルショック ─ 高度成長の終焉

第4次中東戦争を機に原油価格が4倍に高騰。トイレットペーパーの買い占め騒動が起き「狂乱物価」が日本経済を直撃。18年間の高度成長はここで完全に終止符を打ちました。

▶ 深く読む
オイルショック ─ 高度成長を終わらせた石油危機の衝撃
1973年10月、第四次中東戦争を契機に原油価格が4倍に。「狂乱物価」とトイレットペーパー買い占め——高度成長の終焉を告げた一大事件を読む。
この記事を読む →
1976〜85
政治腐敗・安定成長
ロッキード事件・プラザ合意

田中角栄が受託収賄罪で逮捕されたロッキード事件は「政治とカネ」問題を顕在化。省エネ技術革新で安定成長へ軟着陸した一方、1985年のプラザ合意で急激な円高が始まります。

1986〜1989.1.7
昭和終焉
バブル膨張、そして昭和天皇崩御

低金利政策と円高で株・土地が異常高騰した「バブル経済」が膨張。その中、1989年1月7日、昭和天皇が崩御。62年7ヶ月をかけて64年間の昭和は静かに幕を閉じました。

スポンサーリンク