
今回は「世界の歴史」の学習まんがを、角川・集英社・小学館・学研の4社まとめて比べていくよ。先に結論から言っておくと、迷ったら角川まんが学習シリーズ 世界の歴史。本編20巻は4社でいちばん多くて、別巻2冊と合わせて22冊。通史をいちばんこまかく追える構成だからだよ。中学受験でどう使うか、「日本の歴史」のまんがとのすみ分けは、記事の後半で整理するね!
学習まんが「世界の歴史」を選ぶとき、まず目に入るのは値段や絵柄です。ですが実際にいちばん効いてくるのは冊数で、全巻セットは学研の15冊から角川・小学館の22冊まで、7冊もの開きがあります。1冊が受け持つ時代の幅も、読み切るまでの負担も、置き場所も、ここでほぼ決まってしまいます。
学習まんが「世界の歴史」とは?
- 古代文明から現代までの世界史を、まんがで通して読ませる小中学生向けの家庭学習シリーズです。
- KADOKAWA・集英社・小学館・Gakkenの4社が刊行していて、全巻セットの冊数は15冊から22冊まで開きがあります。
- 選ぶ軸は「本編が何巻か」と「別巻に何が入るか」の2つです。
学習まんが「世界の歴史」は、教科書のように用語を並べるのではなく、その時代を生きた人物の物語としてまんがで読ませるシリーズです。だいたい1冊が1つの時代・地域を受け持っていて、1巻から順に読むと世界史の流れが一続きにつながります。
収録範囲は4社ともおおむね共通しています。メソポタミア文明や古代エジプト文明から始まり、ルネサンスや大航海時代を経て、第二次世界大戦後の現代まで、一続きに描くのが基本の構成です。教科書では別々の単元として並ぶ出来事が、まんがだと「前の巻の続き」としてつながって見えてくる。ここが学習まんがのいちばんの強みです。

4社もあるけど、正直どれも同じに見えるんだけど…。冊数って、そんなに大事なの?

これがけっこう大事なんだ。同じ世界史を13巻で描くのと20巻で描くのとじゃ、1冊がカバーする時代の幅が全然違うからね。ざっくり言うと、巻数が多いほど1つの時代をじっくり、少ないほどサクッと1周できるってこと。どっちが上ってわけじゃなくて、読む子に合わせて選ぶところだよ!
学習まんがは数年おきに改訂されるため、同じ出版社の名前でも、新装版・増補改訂版といった複数の版が同時に流通していることがあります。版が違えば、巻数や別巻の構成、現代史の記述まで変わってきます。
注文する前に、商品ページのシリーズ名と巻数が、この記事で紹介しているセットと一致しているかを確認してください。

うちの子はまだ低学年なんだけど、全巻そろえるのは早すぎるかしら?

ふりがなが読めて、コマの順番を追えれば大丈夫だよ。低学年のうちは絵を眺めるだけでも十分。高学年になって読み返すと、今度は中身がちゃんと入ってくるんだ。何年も使い回せるのが全巻セットのいいところだね!
なお、電子版の扱いは4社で足並みがそろっていません。角川は複数巻をまとめた合本版、集英社は電子版の全巻セット、小学館は紙のセットに付く特典と、売り方がそれぞれ違います。タブレットで読ませたい場合は、どのストアでどの単位(1巻ずつか、セットか)で買えるのかを、購入前に商品ページで確かめてください。

それじゃ、次の章から1社ずつ見ていくよ。冊数と別巻の中身に注目して読んでみてね!
角川まんが学習シリーズ 世界の歴史
角川まんが学習シリーズ 世界の歴史は、KADOKAWAが刊行している全20巻のシリーズです。ここで取り上げるのは、本編20巻に別巻2冊が付いた、合わせて22冊の全巻セットになります。
本編20巻は、ここで比べる4社の中でいちばん多い巻数です。そのぶん1冊が受け持つ時代の幅は狭くなるので、通史をこまかく追いたい家庭に向いた構成といえます。
監修は、東京大学名誉教授で世界史学者の羽田正が務めています。紙のセットとは別に、複数巻をまとめた合本版の電子書籍も刊行されています。
本編20巻という4社最多の巻数で、通史を細かく追わせたい家庭。ふりがな付きで低学年のうちから使い始め、そのまま高学年まで長く使い回したい場合に向きます。
別巻を合わせると22冊になり置き場所を取ります。コンパクトに揃えたい家庭には冊数の少ない学研が、西アジアを独立した巻で読ませたい家庭には小学館の方が合うでしょう。
集英社版 学習まんが 世界の歴史
集英社版 学習まんが 世界の歴史は、集英社が刊行している全18巻のシリーズです。別巻を含まない本編だけのセットになります。
冊数は、角川・小学館の22冊より少なく、学研の15冊より多い中間の位置です。1冊あたりが担当する範囲も、広すぎず狭すぎずということになります。まずは標準的な通史を1セットそろえたい、という場合の候補になるでしょう。
各巻はそれぞれの時代を専門とする研究者が監修し、シリーズ全体の総合アドバイザーを、世界史の授業動画で知られる山﨑圭一(ムンディ先生)が務めています。2024年に刊行された現行版で、公式サイトでは新学習指導要領に対応したシリーズとして案内されています。紙のセットとは別に、電子版の全巻セットも販売されています。
別巻を含まない本編18巻で、まずは世界史の通史を1セットひと通りそろえたい家庭に向きます。冊数が4社の中間で、通読の負担も大きすぎません。
1冊ごとの記述をより細かく分けて読ませたい家庭には、本編20巻の角川の方が合うでしょう。イスラーム世界を独立した巻でじっくり読ませたい場合も、別巻のある小学館が候補になります。
小学館版 学習まんが 世界の歴史
小学館版 学習まんが 世界の歴史(新装版)は、小学館が刊行している全22巻のシリーズです。ただし22巻すべてが通史というわけではなく、本編18巻に、別巻「イスラーム編」4巻を加えた構成になっています。
この別巻4巻がこのシリーズの特徴です。イスラーム世界の成り立ちからオスマン帝国の動揺までを、通史とは別立てで4冊かけて描いています。
ヨーロッパと中国が中心になりがちな世界史の中で、西アジアに1シリーズ分の紙面を割いている点は、他の3社にはない構成といえます。
なお小学館版は旧版も流通しています。注文する前に、新装版かどうかを商品ページで確認してください。
公式サイトによれば、歴史教科書でおなじみの山川出版社が編集協力し、『詳説世界史』『新世界史』などの著作者が監修しています。また全巻セットには、スマホ・パソコンで全22巻を読める電子版が特典として付くと案内されています。
本編18巻に加えて、イスラーム世界を扱う別巻4巻まで読ませたい家庭に向きます。ヨーロッパ・中国だけで終わらない世界史を1セットでそろえたい場合の候補です。
合計22冊と冊数が多く置き場所も取ります。通史だけを短期間で1周読み切らせたい家庭には、本編13巻の学研の方が合うでしょう。
学研まんが NEW世界の歴史
増補改訂版 学研まんが NEW世界の歴史は、Gakkenが刊行しているシリーズです。ここで取り上げる「全15巻セット」は、本編13巻に別巻2冊を加えた、合わせて15冊の全巻セットになります。
本編13巻は4社の中でいちばん少なく、合計15冊という冊数も4社最少です。通読の負担が軽いので、まずは1周読み切らせたい、という家庭に合っています。
なお学研まんがには旧版も流通しています。注文する前に、商品ページのシリーズ名が「増補改訂版」になっているかを確認してください。
監修は、早稲田大学名誉教授でエジプト学者の近藤二郎が務めています。別巻2冊は世界遺産と人物を扱う資料編で、NPO法人世界遺産アカデミーも編著に加わっています。
本編13巻+別巻2冊の合計15冊と4社の中で最も冊数が少なく、まず1周読み切らせたい家庭や、冊数を絞ってコンパクトに揃えたい家庭に向きます。
本編が13巻と少ないぶん、通史をこまかく分けて読ませたい家庭には本編20巻の角川が、イスラーム世界まで踏み込ませたい家庭には別巻のある小学館が合うでしょう。
ここまでで4社のセットが出そろいました。次の章では、こうしたシリーズを中学受験の対策にどう組み込むかを考えていきます。
中学受験の歴史対策に使うなら?
中学受験の社会で出題される歴史は、日本史が中心です。受験のために世界史のまんがを買うべきか、と聞かれれば、直接の得点源にはなりにくい、というのが正直なところです。
とはいえ、まったく無関係というわけでもありません。開国のきっかけをつくった欧米諸国の動きは、日本史の単元の中にも顔を出します。
フランス革命のあとにヨーロッパで何が起きていたのかを知っていると、なぜ黒船が日本にやってきたのかが腑に落ちます。世界史のまんがは、その背景をまるごと補ってくれるわけです。
サピックスをはじめとする進学塾に通っている場合も、歴史の学習が始まると覚える用語は一気に増えます。まんがは、その前の「先取り」か、あとからの「穴埋め」として使うのが現実的でしょう。
4社のどれが受験向きかについては、冊数から言えることが1つあります。塾通いと並行して読ませるなら冊数の少ないシリーズのほうが通読しやすく、時間に余裕があるうちに読ませるなら冊数が多いシリーズのほうが取りこぼしが減ります。

受験を考えている子に買うとして、まんがだけで歴史は足りるものなのかしら?

足りないよ。まんがは「興味の入口」と「流れの地図」を作る道具なんだ。用語を答えられるようにするには、結局は問題を解いて覚える時間がいる。逆に言えば、地図ができてる子はそのあとの暗記のスピードが全然違うんだよ!
まんがで流れをつかんだら、次にやることは「覚え方」を決めることです。年号や人名は、意味づけをしないまま丸暗記しようとすると、いちばん定着しません。
記憶の仕組みから逆算した暗記のやり方は、効率的に暗記する4つの勉強法で紹介しています。まんがで作った土台を、そのまま得点につなげてください。
次の章では、まんが選びでかならず一緒に検討される「日本の歴史」のシリーズについても触れておきます。
「日本の歴史」の学習まんがはどうする?
この記事で比べてきたのは「世界の歴史」のセットだけです。日本の歴史を扱う学習まんがは、同じ4社からそれぞれ別のセットとして刊行されています。
巻数も版の構成も「世界の歴史」とは別物です。この記事の巻数をそのまま当てはめることはできないので、日本史のセットを検討するときは、あらためて商品ページで巻数と版を確かめてください。
どちらを先に買うか迷った場合、学校の授業でも中学受験でも、先に必要になるのは日本史のほうです。世界史のまんがは、日本史の流れが頭に入ったあとに読むと、同じ時代の出来事が重なって見えて理解が進みます。

日本史側の本選びは別の記事でまとめてるよ。まんがも活字の本もいっしょに比べてるから、そっちも見てみてね!
日本史の本の選び方は日本史のおすすめ本7選で目的別に整理しています。
まとめ
最後に、4社の全巻セットを一覧にまとめておきます。巻数と構成を見比べて、家庭に合うものを選んでください。
まんがで流れをつかんだあと、活字の本へ進みたくなったときは世界史のおすすめ本7選もあわせてどうぞ。
横にスクロールできます
| 出版社 | セットの構成 | 合計冊数 | 特徴・強み | 向いている家庭 |
|---|---|---|---|---|
| 角川まんが学習シリーズ Amazon楽天 |
本編20巻+別巻2冊 | 22冊 | 本編20巻は4社最多。羽田正(東京大学名誉教授)が監修 | 通史をこまかく追わせたい家庭 |
| 集英社版 学習まんが Amazon楽天 |
本編18巻(別巻なし) | 18冊 | 2024年刊行の現行版。総合アドバイザーは山﨑圭一 | まず標準的な通史を1セット欲しい家庭 |
| 小学館版 学習まんが(新装版) Amazon楽天 |
本編18巻+別巻イスラーム編4巻 | 22冊 | イスラーム世界を別巻4巻で独立して扱う | 西アジアまで押さえた世界史を読ませたい家庭 |
| 学研まんが NEW世界の歴史(増補改訂版) Amazon楽天 |
本編13巻+別巻2冊(商品名は「全15巻セット」) | 15冊 | 冊数は4社で最少。別巻2冊は世界遺産・人物の資料編 | まず1周読み切らせたい家庭 |
巻数・構成は2026年8月時点で各社公式サイトおよび国立国会図書館サーチで確認したものです。4社ともおおむね小学生から中学生を想定した内容ですが、対象学年の表記は各社で異なります。対象学年・価格・特典の内容・電子版の取り扱いは、改訂やセットの構成によって変わるため、最新の情報は各商品ページでご確認ください。

4社の違いはわかったけど…この手のまんが、大人が読んでも面白いのかしら? 正直わたし、世界史はほとんど覚えてなくて。

これがけっこう面白いんだ。大人が読むと「あの事件とこの事件、同じ時期だったのか」って横のつながりが見えてくるんだよ。ただ、ここで紹介した4社の全巻セットは読み放題・聴き放題の対象ではないから、そこは気をつけてね。親の学び直し用に歴史の本を探すなら、下のサービスは無料体験から試せるよ。

以上、「世界の歴史」の学習まんが4社の比較でした。迷ったら、本編20巻と4社でいちばん巻数が多い角川まんが学習シリーズを選んでおけば大きく外さないよ。冊数を15冊に絞って1周させたいなら学研、イスラーム世界まで別巻で押さえたいなら小学館、という選び方もアリだね。買う前に、Audibleの聴く読書やKindle Unlimitedの読み放題で歴史の本に触れてみるのもおすすめだよ。下の記事もあわせて読んでみてね!
KADOKAWA「角川まんが学習シリーズ 世界の歴史」商品ページ(2026年8月確認)
集英社「集英社版 学習まんが 世界の歴史」公式サイト(2026年8月確認)
小学館「小学館版 学習まんが 世界の歴史」公式サイト(2026年8月確認)
Gakken「増補改訂版 学研まんが NEW世界の歴史」公式サイト(2026年8月確認)
国立国会図書館サーチ(各シリーズの巻次・監修者・別巻構成の確認/2026年8月確認)
openBD 書誌データベース(2026年8月確認)
Amazon.co.jp 各セット商品ページ(2026年8月確認)
記事の誤りを発見された場合はお問い合わせください。確認後、修正します。
📚 世界史の記事をもっと読む → 世界史の記事一覧を見る




