簡単にわかりやすく!誰でもわかる弥勒菩薩【仏教における救世主的存在】

今回は、仏教上に登場する弥勒菩薩(みろくぼさつ)について紹介したいと思います。

 

弥勒菩薩と言えば、日本では京都市の広隆寺にある弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)が有名ですが、一体どんなキャラクターなんでしょうか?

 

仏教のお話は難しい部分もあって、私自身至らぬ点もあるのですが、できる限りわかりやすく簡単に紹介してみようと思います。

 

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弥勒菩薩の「菩薩」

弥勒菩薩という言葉を分解すると、「弥勒」という名前の「菩薩」という分け方になります。弥勒は名前なんですが、「菩薩」って一体何なんでしょう?

 

菩薩の正式名称は「菩提薩埵(ぼだいさった)」。

 

「菩提」は悟りの境地という意味。これはブッダが菩提樹の下で悟りを開き解脱したことに由来します。「薩埵」は生ける人々という意味。菩薩とは、これらの意味を合わせて「悟りの境地を求める者」という意味になります。

 

ブッダのように悟りを開いて困苦のない世界へ行った(成仏した)者を「如来」と呼びますが、如来の一歩手前の状態で、成仏しきれていない者のことを菩薩と呼びます。でも如来の一歩手前まで来ているから菩薩はとても凄い人たちなんです。

 

菩薩は如来になるため、日々精進しているのですが、如来になるまでには52のステップがあるとされています。1から少しずつレベルアップして52レベルになると如来になれる、そんな制度。

 

弥勒菩薩はどれぐらいのレベルにいるかと言うとレベル51。あと1レベルで如来になれる非常に惜しいところに位置しています。

弥勒菩薩の世界観

最後のレベルアップに向けて日々精進している弥勒菩薩。一体どこにいるかと言うと兜率天(とそつてん)と言う場所に住んでいると言われています。

 

仏教の世界観は、倶舎論(くしゃろん)と言う本に書き記されているのですが、その本によれば、世界はこのようになっています。

 

真ん中に、須弥山(しゅみせん)という高い山がそびえ立っていて、東西南北に大きな島が浮かんでいます。

 

私たち人間が住んでいるのは、南の島である贍部洲(せんぶしゅう)と言う島。

 

そして真ん中にそびえ立つ須弥山は、天部(てんぶ)と呼ばれる神様的存在の人々が住んでいる場所。守護神で有名な四天王もここに住んで、須弥山を守っています。

 

で、兜率天はどこにあるのかと言うと、須弥山のさらに上の天空の世界に存在すると言われています。そんな設定のため、上図には載っていません。

 

兜率天の1日は人間世界の400年に相当する設定になっています。だから、兜率天に住む弥勒菩薩が一歳年をとる間に、人間世界では、400年✖365=146,000年も経過するわけです!!人間から見れば弥勒菩薩は超長生き!!

 

ちなみに、須弥山と言い、時間の流れが違う設定と言い、これってドラゴンボールのカリン塔と、精神と時の部屋のモチーフになってますよねきっと。大人になって初めて知った。

弥勒菩薩は未来の救世主

さて、弥勒菩薩は仏教世界に置いて最も如来に近い存在です。なんせあと1レベル上がれば如来なんですから。

 

では、その最後のレベルアップにどれぐらいの時間がかかるのか?実はこれも設定があって56億7000万年後と言われています。

 

( ゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …!?

 

繰り返しますが、56億7000万年後です。

 

ちなみに今から56億年前と言えば、まだ私たちの住む青い惑星、地球すら存在していません。途方も無い時間ですが、これは兜率天の時間の流れが人間よりも400倍遅いことに原因があります。

 

最後の1レベルにこれほどの時間を要するとは、成仏の道はそれほどに険しいわけですね。

 

 

しかし、途方も無い時間を要するとは言え、弥勒菩薩は将来的に成仏できることが確定している珍しい菩薩。現在、弥勒菩薩は、兜率天で来るべきエックスデーに備えて準備をしています。成仏とは全ての仏教徒の悲願であり、それを達成できる弥勒菩薩はやっぱり凄い。

 

しかも成仏した後、悟りを開けない私たちを救いに来てくれると言われています。56億7000万年後に。まさに至れり尽くせりです。

 

「来るべき未来に、弥勒菩薩は世界で苦しむ人々を救ってくれるんだ!!」

 

こんな信仰が人々に間で起こり、弥勒菩薩は仏教界の救世主(メシア)として崇められることになります。

 

何か辛いことがあった時、戦乱など社会情勢が不安になった時、そんな時に人々の心の支えとなったのが弥勒菩薩というわけです。

 

弥勒菩薩の2つの信仰

そんな救世主の弥勒菩薩ですが、その信仰には大きく2つの方法がありました。

 

1つは、「弥勒菩薩は将来、如来になることが確定している」という点に着目して、「私たちも兜率天に行けば、弥勒菩薩のように如来になれるはず!」と兜率天を目指す信仰。これを上生信仰と呼びます。

 

もう1つは、「きっと弥勒菩薩は、予定よりも早く私たちを救いに来てくれるはず!だから日頃の行いとか仏教信仰をしっかりとやって、弥勒菩薩が来ても良いよう準備しておかなきゃ!」っていう信仰。これを下生信仰

 

上生信仰は、「成仏が難しいならせめて兜率天に行こう(兜率天も凄い場所だけど・・・)」という前向きな考え方。浄土宗の「成仏が難しいなら、阿弥陀如来様に救ってもらえるように頑張ろう」という発想に似ています。

 

下生信仰は「もうなんでもいいから弥勒菩薩さま、助けて!!」という非常にネガティブな信仰法です。下生信仰は社会情勢が不安になった時などに起こりやすい信仰だと言われています。

 

弥勒菩薩まとめ

弥勒菩薩についてサッとまとめてみました。

 

今回は弥勒菩薩について紹介しましたが、仏教には信仰対象となる如来や菩薩が数多く存在します。パッと思う浮かぶだけでも、釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来・観音菩薩などなど本当にたくさん。

 

如来・菩薩らにはそれぞれの役割があって、人々も自分の望んでいること・考えていることに合わせて、その信仰対象を変えていきます。(この辺が仏教の奥深いところだし、ゲーム的で面白いところですね!)

 

その中でも弥勒菩薩は、人々が恐怖を感じたり、不安に苛まれた時にその心の救いとして信仰される菩薩になります。「世の中にはちゃんと如来になれる人物がいるんだ!」「弥勒菩薩はいつか私たちを救いに来てくれる」そんな信仰が心の安心感となるのです。

 

弥勒菩薩のポジションは、阿弥陀如来と被る部分がありますが、悟りを開ききれていない故に私たちにとっては阿弥陀如来よりも親近感のある存在だったのかもしれません。

 

最後に、おそらく日本一有名であろう広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像を。将来、悟りを開き(成仏し)、人々を救うべき時に備えて思索に老けている様子と言われています。何かに悩んでいたり不安を抱えている方は、弥勒菩薩像を見て何か感じることがあるかもしれません。

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