旧石器時代とは?いつからいつまで・新石器時代との違いを徹底解説【日本史】

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旧石器時代とは?いつからいつまで・新石器時代との違いを徹底解説

もぐたろう
もぐたろう

今回は旧石器時代について、わかりやすく丁寧に解説していくよ!いつからいつまでなのか、縄文時代との違い、テストに出る石器の種類まで、全部まとめたよ!

📚 この記事のレベル:中学歴史 / 高校日本史
📖 山川出版『詳説日本史』準拠
🎯 定期テスト・大学受験(共通テスト)に対応

この記事を読んでわかること
  • 旧石器時代はいつからいつまでか(年代の目安)
  • 旧石器時代の暮らし・特徴(打製石器・移動生活)
  • 旧石器時代と新石器時代の違い(5軸で比較)
  • 石器の種類と変遷(握斧・剥片石器・細石器)
  • 岩宿遺跡の発見と歴史的意義(相沢忠洋)
  • テストに出るポイント(年号・人物・キーワード)

「旧石器時代」と聞くと、教科書の最初のページで1〜2行で終わってしまう”前置き”のような印象がありませんか?

実は旧石器時代、日本列島に人が渡ってきたのは約3万8000年前のことです。その長さは、縄文・弥生・古墳・飛鳥・奈良・平安・鎌倉・室町・安土桃山・江戸・明治・大正・昭和・平成・令和のすべてを合計しても、まだ足りないほどです。

日本史の時間軸で見れば、旧石器時代こそが「ほぼ全部」なのです。教科書の1ページは、実は何万年もの歴史を凝縮した、とてつもない時代のことだったのです。

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旧石器時代とは?

3行まとめ

① 旧石器時代は約3万8000年前〜1万6500年前ごろ(諸説あり)
打製石器だせいせっき(石を打ち欠いて作った道具)を使い、移動しながら狩猟・採集する生活
③ 土器はなく、定住もしていない。縄文時代とここが大きく違う

旧石器時代きゅうせっきじだいとは、石を打ち欠いて作った道具(打製石器だせいせっき)を使っていた時代のことです。日本では約3万8000年前から、縄文土器が登場する約1万6500年前ごろまでが該当します(諸説あり)。

考古学では、石器の製作方法によって「旧石器時代」と「新石器時代」に大きく分けます。石を打ち割るだけの打製石器を使う時代が「旧」、磨いて整形した磨製石器ませいせっきを使う時代が「新」です。日本では、新石器時代に相当するのが縄文時代になります。

ゆうき
ゆうき

「旧石器」の「旧」って何が「旧い」の?

もぐたろう
もぐたろう

石器の技術が「古い(旧式)」という意味だよ!その後に登場する新石器時代では、石を磨いてつるつるにした磨製石器を使うようになる。それより前の、打ち欠くだけの原始的な技術の時代だから「旧」石器時代って呼ぶんだ。

「旧」「新」という区別は、あくまでも石器技術の新旧を指すものです。「古くて未開な時代」という意味ではなく、何万年もの間、人々は工夫を重ねながら日本列島で生き延びていたのです。

旧石器時代はいつからいつまで?

日本における旧石器時代の期間は、おおよそ約3万8000年前〜1万6500年前とされています。ただし、年代の特定は遺跡の発掘や年代測定技術の進歩とともに変化しており、「諸説あり」というのが正確なところです。

始まりの目安は、日本列島に人類が到来した時期です。現在の研究では、最古の旧石器遺跡は約3万8000年前のものとされていますが、今後の発掘によって変わる可能性があります。終わりの目安は、縄文土器じょうもんどきが作られ始めた約1万6500年前ごろとするのが一般的です。

もぐたろう
もぐたろう

旧石器時代って実は超長い!縄文時代(約14,000年間)+弥生〜令和まで全部足しても、まだ旧石器時代の長さ(約22,000年)に届かないんだよ。教科書の最初の1ページは、実は日本史の中で最も長い時代なんだ。

更新世・完新世ってなに?

更新世こうしんせいとは、地質学上の時代区分で「約258万年前〜1万1700年前」を指します。氷河期が繰り返された時代で、日本の旧石器時代とほぼ重なります。
その後の完新世かんしんせい(約1万1700年前〜現在)は、氷河が後退して温暖化が進んだ時代で、縄文時代以降に対応します。
「更新世=旧石器時代」「完新世=縄文時代以降」と覚えておくと便利です。

なお、世界の旧石器時代はさらに古く、アフリカで最初の石器(オルドワン石器)が作られた約260万年前にまでさかのぼります。日本への人類到来(約3万8000年前)は、世界規模での旧石器時代のかなり後期にあたります。

旧石器時代の日本の様子

旧石器時代の日本列島は、現在とは大きく異なる姿をしていました。この時代は氷河期(氷期)の真っ只中であり、地球全体の気温が今より数度低い状態でした。

気温が低いと、海の水が氷となって陸上に蓄積されるため、海面が現在より100〜120メートルも低下していました。その結果、現在は海に隔てられている日本列島と大陸が、陸続きになっていたのです。

氷河期の日本列島地図 - 海面低下・大陸との陸橋・ナウマンゾウの移動ルート
氷河期の日本列島(manareki.com作成)

具体的には、北はサハリン(樺太)経由でシベリア大陸と、西は朝鮮半島を経由してアジア大陸と、そして南は台湾・琉球方面からも陸地がつながっていたとされています。これらの「陸橋」を通じて、人類や動物が日本列島へやってきたと考えられています。

あゆみ
あゆみ

日本に人が来たのって、大陸から歩いてきたということかしら?

もぐたろう
もぐたろう

そう!当時の海面低下で大陸と陸続きになっていたから、北のサハリン経由・西の朝鮮半島経由・南の琉球方面から、複数のルートで渡ってきたと考えられているよ。ナウマンゾウみたいな大型動物も同じルートで来たんだ。

当時の日本列島には、現在は絶滅した大型動物が生息していました。なかでも有名なのがナウマンゾウ(肩高2.4〜3メートル・体長5〜6メートルのゾウ)とヤベオオツノジカ(角の幅が約1.5メートルに達するシカ)です。これらは旧石器人にとって重要な狩猟対象でした。これらの大型動物が温暖化で絶滅すると、人々の生活は変わり始め、やがて縄文時代へと移行していきます。

当時は、気温が低く、植生も現在とは大きく異なっていました。ナラやブナなどの落葉樹林が広がり、現在の針葉樹林に近い環境が本州でも見られたとされています。

ナウマンゾウ(Palaeoloxodon naumanni)の骨格標本
ナウマンゾウの骨格。旧石器時代の日本に生息し、重要な狩猟対象だった。出典:Wikimedia Commons(パブリックドメイン)

旧石器時代の特徴と暮らし

旧石器時代の人々の生活を特徴づける柱は3つです。①打製石器の使用②移動しながらの狩猟・採集生活③土器を持たない、この3点をセットで理解しておきましょう。

■ 打製石器とは

打製石器とは、石同士を打ち合わせて割り、鋭い刃をつくった道具のことです。「打ち欠く(叩く)」という製法から「打製」と呼ばれます。

使われた石材は、割れ口が鋭くなる性質を持つものが好まれました。代表的なのが黒曜石こくようせきチャートちゃーと安山岩あんざんがんなどです。これらの石材が各地の遺跡から発見されており、旧石器人が広範囲にわたって移動・交流していたことがわかっています。

打製石器 石を打ち欠いて作る ← 石を磨いて作る「磨製石器」との違いが頻出!

■ 移動生活と住居

旧石器時代の人々は、獲物を追って移動する遊動生活ゆうどうせいかつを送っていました。ナウマンゾウやヤベオオツノジカなど大型動物の群れを追いながら、季節によって居場所を変えていたのです。

住居としては、自然の洞穴や岩の庇(岩陰)をそのまま利用していたと考えられています。縄文時代から登場する竪穴住居たてあなじゅうきょのような建物はまだなく、定住という概念がありませんでした。

■ 骨角器と火の使用

石器だけでなく、動物の骨や角を加工した骨角器こっかくきも使われていました。骨で作った針や刃物・釣り針などが、旧石器時代の遺跡から出土することがあります。

また、旧石器時代の人々はすでに火を使うことを知っていました。調理・暖房・肉食獣への威嚇など、火は生活に欠かせないものでした。これは世界各地の旧石器遺跡でも確認されている事実です。

ゆうき
ゆうき

旧石器時代って土器はなかったの?縄文土器って縄文時代のものだっけ?

もぐたろう
もぐたろう

そう!土器は縄文時代から登場するよ。旧石器時代には「土器なし・磨製石器なし・定住なし」の3つが特徴なんだ。この3点セットで覚えておくとテストで使えるよ!

旧石器時代に使われた石器の種類

旧石器時代といっても、何万年もの間にわたって石器技術は進化し続けました。大きく「前期〜中期」と「後期・晩期」に分けると、石器の形と使い方がかなり変わっています。

■ 前期〜中期の石器(握斧・剥片石器)

旧石器時代の前期〜中期を代表する石器は握斧にぎりおの(ハンドアックス・アシュール型)と剥片石器はくへんせっきです。

握斧は石を大きく割り、手でにぎれる大きさに整えたもので、切る・掘る・たたくなど多目的に使える万能工具でした。世界各地で発見されており、アフリカから東アジアまで広く分布しています。

旧石器時代の握斧(アシュール式ハンドアックス)
旧石器時代の握斧(ハンドアックス)。石を打ち欠いて作った打製石器の代表例。出典:Wikimedia Commons / Portable Antiquities Scheme(CC BY 2.0)

剥片石器は、石を割ったときに飛んだ薄い破片(剥片)を刃として使うものです。スクレイパー(皮なめし・削り器)やポイント(槍の穂先)など、用途に応じた形があります。

■ 後期・晩期の石器(細石器)

旧石器時代の後期・晩期になると、細石器さいせっきと呼ばれる非常に小型の石器が登場します。長さ数センチ以下の小さな刃で、これを木や骨の柄に埋め込んで「複合道具」を作りました。

細石器は槍の穂先・矢じりとして使われたと考えられています。なお、同じ後期旧石器時代には「ナイフ形石器」という別の打製石器も使われていましたが、ナイフ形石器は剥片の片側に刃を付けた大きめの石器で、細石器とは別物です。精巧な加工技術を必要とするこの細石器の登場は、狩猟技術の大きな進歩を示しています。

旧石器時代の打製石器(フリント製)
旧石器時代の打製石器。石を打ち割り鋭利な刃を作り出した。出典:The Metropolitan Museum of Art(CC0 パブリックドメイン)

黒曜石ってなに?

黒曜石こくようせきは、ガラス質の火山岩の一種で、割ると非常に鋭い刃が生まれる特性があります。石器の素材として非常に優れており、旧石器時代の人々に重宝されました。

日本の主要産地は北海道(白滝・置戸)・長野(和田峠・星糞峠)・九州(腰岳)など。これらの産地から何百キロも離れた遺跡で同じ産地の黒曜石が見つかることがあり、旧石器時代にすでに遠距離での交流・交易が行われていた証拠とされています。

あゆみ
あゆみ

黒曜石が遠くまで流通していたってことは、旧石器時代にも人と人のつながりがあったということかしら?

もぐたろう
もぐたろう

まさにそう!産地から数百キロも離れた遺跡で同じ黒曜石が見つかっているんだよ。「旧石器人は孤立してたでしょ」っていうイメージを覆す証拠だよね。広い範囲で人々がつながっていたんだ。

岩宿遺跡の発見と歴史的意義

旧石器時代を語るうえで欠かせないのが、岩宿遺跡いわじゅくいせきの発見です。この遺跡は、日本の旧石器研究を根本から変えた歴史的な発掘として知られています。

1949年(昭和24年)、群馬県新田郡笠懸村(現在のみどり市)の岩宿で、相沢忠洋あいざわただひろが赤土の断層(ローム層)の中から打製石器を発見しました。

あゆみ
あゆみ

岩宿遺跡って名前は聞いたことあるけど、どういう意味があるの?

もぐたろう
もぐたろう

岩宿発見以前は「日本に旧石器時代はなかった」って思われていたんだよ。相沢忠洋がそれを覆したんだ。しかも彼はプロの考古学者じゃなくて、行商をしながら独学で研究していた人だったっていうのも驚きでしょ!

当時、学界では「日本列島には旧石器時代が存在しない」という説が主流でした。なぜなら、縄文時代以前の遺跡・石器がまったく発見されていなかったからです。ところが相沢が発見した石器は、縄文土器よりずっと古いローム層(関東ローム層)の中に埋まっていました。これは、縄文時代よりも古い時代に人が日本にいた証拠に他なりませんでした。

相沢の発見を受けて、明治大学の調査団が本格的な発掘を行い、日本初の旧石器文化が証明されました。この発見以降、日本各地で旧石器遺跡の発掘が相次ぎ、現在では全国に1万か所以上の旧石器遺跡が確認されています。

岩宿遺跡博物館(群馬県みどり市)
岩宿ドーム(岩宿遺跡発掘地)。相沢忠洋が打製石器を発見した歴史的な場所。出典:Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

岩宿遺跡まとめ 1949年 / 群馬県(現みどり市) / 相沢忠洋が発見 / ローム層から打製石器 / 「日本に旧石器時代なし」の定説を覆した

【知っておこう】約2万9000年前の巨大噴火(姶良Tn火山灰あいらティーエヌかざんばい・AT火山灰)は、日本列島の旧石器遺跡の年代測定の基準層になっています。この火山灰より下の地層から出た石器は「約3万年以上前のもの」と判定でき、旧石器時代の研究に欠かせない地質の目印です。

ゆうき
ゆうき

相沢忠洋ってテストに出る?名前まで覚えないといけないの?

もぐたろう
もぐたろう

高校入試・大学入試ともに「岩宿遺跡」「相沢忠洋」「ローム層」「群馬県」はセットで出やすいよ!「1949年に相沢忠洋が群馬県の岩宿遺跡でローム層から打製石器を発見→日本の旧石器時代が証明された」という一文で覚えておこう!

旧石器時代と新石器時代の違い

「旧石器 vs 新石器の違い」は、入試・定期テストでもっとも頻繁に問われるテーマのひとつです。5つの軸で整理すると、スッキリと頭に入ります。

ゆうき
ゆうき

旧石器時代と縄文時代(新石器時代)って何が違うの?テストでよく出るって聞いたんだけど。

もぐたろう
もぐたろう

5つのポイントで比べると一目瞭然だよ!まず表で全体をつかんで、それからひとつずつ読んでみて!

比較軸旧石器時代新石器時代(縄文時代)
時期約3万8000年前〜1万6500年前約1万6500年前〜2400年前ごろ
石器の種類打製石器(石を打ち欠いて作る)磨製石器(石を磨いて作る)
土器の有無なしあり(縄文土器)
住居洞穴・岩陰(移動するため定まらない)竪穴住居(集落を形成して定住)
生活スタイル狩猟・採集のみで移動生活狩猟・採集+貝塚・定住生活
農業なしなし(農業は弥生時代から)

なお、「縄文時代=新石器時代」という対応関係は、世界史的な区分で考えたときの話です。

新石器時代ってなに?

「新石器時代」とは世界史の考古学用語で、磨製石器・土器・農業・定住が揃った時代のことを指します。日本では縄文時代がこれに相当します。ただし縄文時代は農業がほぼなかったため、厳密には「半新石器的」とする研究者もいます。

あゆみ
あゆみ

縄文時代には農業がなかったのに、なぜ弥生時代から農業が始まったのかしら?

もぐたろう
もぐたろう

弥生時代になると、大陸(中国・朝鮮半島)から稲作の技術を持つ渡来人がやってきたんだ。縄文人が自力で農業を発明したわけじゃなく、「持ち込まれた」というのがポイントだよ!

テストでは「旧石器時代に農業はあるか?」「旧石器時代に土器はあるか?」という問いの形でよく出ます。どちらも「ない」と答えられるようにしておきましょう。

旧石器時代から縄文時代へ

旧石器時代は突然終わったわけではありません。約1万6500年前ごろから始まる気候変動が、ゆっくりと時代を変えていきました。

■ 気候変動と大型動物の絶滅

地球が温暖化に向かうにつれ、氷河期に生息していた大型動物たちが次々と姿を消していきました。ナウマンゾウやヤベオオツノジカは、気温の上昇と環境の変化に適応できず絶滅したと考えられています。

大型獣が減るにつれ、人々は食料を得るための新しい工夫を迫られました。この過程で、小型の動物・魚・植物の実など多様な食料を活用するようになり、それが土器の発明につながります。

■ 新石器時代はいつから?(世界と日本)

世界史的には「新石器時代」は地域によって開始時期が異なり、中東では約1万2000年前ごろから始まりました。日本では、縄文土器の出現(約1万6500年前)が「新石器時代」に相当する時代の始まりとみなされます。

「新石器時代に行われるようになったこと」として覚えておきたいのは、①磨製石器の使用、②土器による食料の煮炊き、③竪穴住居での定住、の3点です。これらがすべて縄文時代から始まります(農耕は弥生時代から)。

もぐたろう
もぐたろう

旧石器→縄文への移行は「ある日突然」じゃなく、数千年かけてじわじわ変わっていったんだ。気候・動物・食料・道具がぜんぶ連動して変化した、壮大な環境変革だったんだよ。

テストに出るポイント【旧石器時代】

ゆうき
ゆうき

明日テストなんだけど、何を覚えればいいの?

もぐたろう
もぐたろう

この5点を覚えておけばバッチリだよ!

テストに出やすいポイント
  • 年代:約3万8000年前〜1万6500年前(諸説あり)
  • 石器の種類:打製石器(石を打ち欠いて作る)← 磨製石器との違いが頻出
  • 生活の特徴:土器なし・定住なし・移動しながら狩猟・採集
  • 岩宿遺跡:1949年・相沢忠洋が発見・群馬県・日本最初の旧石器文化の証明
  • 新石器時代との違い:磨製石器・土器・竪穴住居・定住がそろって縄文時代(=新石器時代)

【共通テスト・記述対策】「相沢忠洋」という人名は正確に書けるようにしておきましょう。「岩宿遺跡=群馬県=1949年」のセットで覚えると完璧です。

よくある質問

旧石器時代とは、打製石器(石を打ち欠いて作った石器)を使い、狩猟・採集で移動生活を送っていた時代のことです。日本では約3万8000年前から1万6500年前ごろまでを指します。土器も定住もなく、縄文時代とはっきり区別されます。

日本の旧石器時代は約3万8000年前(日本列島に人類が到来した時期)から、約1万6500年前(縄文土器が登場した時期)ごろまでとされています。ただし「諸説あり」で、研究者によって3〜4万年前とする場合もあります。

主な違いは5点です。①石器の作り方(打製 vs 磨製)、②土器の有無、③住居(洞穴・岩陰 vs 竪穴住居)、④定住の有無(移動 vs 定住)、⑤貝塚の有無。日本では新石器時代=縄文時代に相当します。

1949年、群馬県で相沢忠洋が打製石器を発見した岩宿遺跡は、「日本に旧石器時代は存在しない」という当時の定説を覆した記念碑的遺跡です。この発見により、日本先史研究が大きく前進し、その後全国各地で旧石器時代の遺跡が次々と見つかるようになりました。

打製石器を使ってナウマンゾウなどの大型動物を狩り、木の実・根・魚介類を採集しながら移動する生活を送っていました。定住せず洞穴や岩陰を住まいとし、土器はなかったため食料の煮炊きもできなかったとされています。動物の骨や角を加工した骨角器も使われていました。

旧石器時代の石器はすべて「打製石器」(石を打ち欠いて作る)です。前期・中期には握斧(ハンドアックス)・剥片石器が中心でした。後期・晩期になると細石器(小型で精巧な石器を槍や弓に組み込む複合道具)が登場します。黒曜石は鋭利に割れるため、特に好まれた素材でした。

約1万6500年前ごろに気候が温暖化し、氷河期が終わりました。これに伴い大型動物が絶滅し、食料環境が大きく変化しました。こうした変化の中で土器が発明され、定住生活が始まり、縄文時代へと移行したと考えられています。旧石器時代の終わりは「急激な崩壊」ではなく、長い環境変化の結果です。

まとめ:旧石器時代のポイント

旧石器時代の年表
  • 700万年前
    アフリカで人類誕生
  • 約3万8000年前
    日本列島に人類到来(諸説あり)
  • 約2万9000年前
    姶良Tn火山灰(AT火山灰)の大噴火
  • 約1万6500年前
    縄文土器が登場・旧石器時代が終わる
  • 1949年
    相沢忠洋が岩宿遺跡で打製石器を発見

もぐたろう
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以上、旧石器時代のまとめでした!下の記事で縄文時代・弥生時代もあわせて読んでみてください!

📅 最終確認:2026年4月
📖 本記事は山川出版『詳説日本史』(2022年版)に基づいています。中学歴史・高校日本史どちらにも対応しています。

参考文献

Wikipedia日本語版「旧石器時代」(2026年4月確認)
Wikipedia日本語版「岩宿遺跡」(2026年4月確認)
コトバンク「旧石器時代」(デジタル大辞泉・日本大百科全書)(2026年4月確認)
山川出版社『詳説日本史』(2022年版)p.2〜3(原始・古代「旧石器時代」)
岩宿遺跡公式サイト・みどり市教育委員会(2026年4月確認)

記事の誤りを発見された場合はお問い合わせください。確認後、修正します。

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この記事を書いた人
もぐたろう

教育系歴史ブロガー。
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