

今回は春日大社の見どころ・歴史・御朱印・アクセスを全部まとめて解説するよ!修学旅行前の予習にも、大人の奈良旅行の計画にも使える「これ一記事で完結」ガイドにしたから、行く前にサッと読んでみてね◎
「春日大社って、奈良にあるたくさんの神社のひとつでしょ?」と思っている人は、実はとても多いです。
でも実は、春日大社は1,200年以上の歴史を持ち、全国に約3,000社ある春日神社の総本社。しかも境内には約3,000基もの燈籠がずらりと並び、参道に立ち並ぶ石燈籠の数は日本一とも言われています。1998年にはユネスコ世界遺産「古都奈良の文化財」のひとつにも登録された、れっきとした“日本を代表する神社”なのです。
この記事では、そんな春日大社の「すごさ」「歴史」「ご利益」「見どころ」「御朱印」「アクセス」を、行く前に知っておきたい順番でまるごと解説していきます。
春日大社は何がすごい?有名な理由をわかりやすく

春日大社って修学旅行で行く予定なんだけど、正直なところ何がそんなにすごいの?

ひとことで言うと「全国の春日神社の“ボス”で、世界遺産で、しかも燈籠が圧倒的に多い神社」なんだよ。理由が3つあるから、まずはサッとまとめて見てみよう!
① 全国に約3,000社ある春日神社の総本社(いわば本部)
② 境内に約3,000基の燈籠が並び、石燈籠の数は日本一とも言われる
③ 1998年にユネスコ世界遺産「古都奈良の文化財」に登録
春日大社は、奈良市の東に広がる春日山のふもとに鎮座する神社です。768年に創建され、藤原氏の氏神(一族を守る神様)として大切にされてきました。
奈良時代以降、藤原氏が朝廷の中心で力を持つようになると、その氏神を祀る春日大社も全国へと広まっていきます。各地の藤原氏ゆかりの土地に「春日神社」が次々と建てられ、その総本社が、ここ奈良の春日大社というわけです。
そして春日大社といえば、なんといっても燈籠。参道に並ぶ石燈籠と、回廊に吊るされた釣燈籠を合わせると約3,000基にもなり、その数は日本一とも言われます。緑の山を背に、ずらりと燈籠が並ぶ参道の光景は、まさに春日大社ならではの絶景です。

春日大社の歴史|藤原氏が建てた神社

春日大社っていつ頃できたの?藤原氏と関係が深いって聞いたことがあるんだけど。

大正解だよ!春日大社は、奈良時代の有力貴族・藤原氏が「自分たちを守ってくれる神様」を祀るために建てた神社なんだ。創建は768年。藤原氏の歴史とほぼセットで覚えると、グッとわかりやすくなるよ◎
■768年の創建と藤原氏
春日大社が現在の地に社殿を構えたのは、奈良時代の768年のことです。藤原永手らが中心となって造営したと伝えられています。
このとき、藤原氏は遠く離れた鹿島神宮(現在の茨城県)から武甕槌命という神様を、さらに香取神宮(現在の千葉県)から経津主命を奈良まで”お招き”しました。また、天児屋根命と比売神の2柱は、枚岡神社(現在の大阪府東大阪市)から勧請されました。神様を別の場所からお迎えすることを勧請といいます。
こうして春日大社は、藤原氏の氏神(一族の守り神)として特別な存在になっていきました。藤原氏は平安時代に藤原道長のような大権力者を輩出して全盛期を迎えますが、その間も春日大社は手厚く保護され続けたのです。
■神様は「白い鹿」に乗ってやってきた
春日大社には、創建にまつわる印象的な言い伝えが残されています。それは、第一殿の神・武甕槌命が、はるか遠い鹿島(茨城県)から白い鹿の背に乗って奈良の御蓋山(春日山)へやってきた——という神話です。
言い伝えによれば、武甕槌命が鹿島を旅立ったのは神護景雲元年(767年)のこと。茨城から奈良までを約1年もかけて旅し、翌768年にようやく御蓋山へたどり着いたとされます。神様が長い旅路の末にこの地へやってきた——そう考えると、参道を歩く足取りも少し変わってくるかもしれません。


奈良公園にあんなにたくさん鹿がいるのも、もしかして関係あるの?

大ありだよ!「神様が鹿に乗ってきた」という言い伝えから、奈良の鹿は神の使い(神鹿)として大切にされてきたんだ。昔は鹿を傷つけると重い罪に問われたほど。奈良公園の鹿が今ものびのび暮らしているのは、春日大社の信仰があったからこそなんだよ◎
■神仏習合と興福寺との関係
春日大社を語るうえで欠かせないのが、すぐ隣にある興福寺との関係です。興福寺もまた藤原氏が建てたお寺で、奈良時代から平安時代にかけて、春日大社と興福寺は「神社とお寺が一体となった存在」として運営されてきました。
これは神仏習合(神道と仏教を融合させる考え方)と呼ばれるもので、当時は「神様と仏様は本来同じ存在」と考えられていました。春日大社の神様も、仏様の化身(権現)として信仰されていたのです。
この強い結びつきは、ときに朝廷をも揺るがす大きな力になりました。平安時代から中世にかけて、興福寺の僧兵たちは、自分たちの要求を朝廷に認めさせるために、春日大社の神木(しんぼく)——榊の枝に神鏡を取りつけた神聖な依り代——をかついで、奈良から京都へと押し寄せました。
これを神木動座といいます。春日の神が宿るとされる神木が都に居座っているあいだ、朝廷は神の祟りを恐れて政務を止めてしまうほどでした。神木を盾にした“実力行使”は、中世を通じて何度も繰り返されたのです。

つまり春日大社の神木は、僧兵たちにとって「これ以上ないほど強力な切り札」だったんだ。神様の権威がそれだけ恐れられていたってことだね。強訴のくわしい話は、「僧兵・強訴」の記事も読んでみてね◎
しかし1868年(明治元年)の神仏分離令によって、神社とお寺はきっぱり分けられることになります。春日大社と興福寺もこのとき分離し、それぞれ独立した存在として現在に至っています。
■世界遺産「古都奈良の文化財」
1998年、春日大社はユネスコ世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産のひとつとして登録されました。東大寺や興福寺、平城宮跡などとともに、奈良の歴史的価値が世界に認められた形です。
注目したいのは、社殿だけでなく背後の春日山原始林も含めて世界遺産に登録されている点です。この原始林は、春日大社の神域として古くから木を切ることが禁じられてきたため、太古の自然がそのまま残された貴重な森。特別天然記念物にも指定されています。
📝 春日山原始林は約250ヘクタールにわたって広がる原生林で、神様の山として1,000年以上にわたり伐採が禁じられてきました。「神社を守るルール」が、結果的に貴重な自然を守ることにつながった好例です。

春日大社の主祭神とご利益(縁結び・厄除けなど)

春日大社ってどんな神様が祀られてるの?ご利益も知っておきたいな。

春日大社のメインの神様は4柱(神様は「柱」で数えるよ)。武の神・知恵の神・女神がそろっているから、ご利益もすごく幅広いんだ。順番に見ていこう!
■4柱の主祭神
春日大社の本殿には、次の4柱の神様が祀られています。あわせて「春日神」とも呼ばれます。
第一殿:武甕槌命(鹿島の武の神)
第二殿:経津主命(香取の武の神)
第三殿:天児屋根命(藤原氏の祖神・知恵の神)
第四殿:比売神(天児屋根命の妻とされる女神)

わしは天照大神が天岩戸にお隠れになったとき、祝詞をあげて神々を導いたとされる知恵と祭祀の神。藤原氏は、わしを一族の祖先神として手厚く祀ってくれたのだ。
このように、武の神(武甕槌命・経津主命)と、藤原氏の祖先とされる知恵の神(天児屋根命)、そしてその妻神(比売神)がそろっているのが春日大社の特徴です。これら4柱の神様は、参道の奥にある朱塗りの南門をくぐった先の御本殿に祀られています。

■春日大社のご利益
4柱の神様の性格を反映して、春日大社のご利益はとても幅広いのが特徴です。主なご利益は次のとおりです。
- 開運厄除け・国家安泰(武の神のご加護)
- 勝負運・出世運(力強い武甕槌命のご利益)
- 学業成就・知恵(祭祀をつかさどる天児屋根命のご利益)
- 縁結び・夫婦円満(境内の夫婦大国社が特に有名)

縁結びのご利益があるって本当?「夫婦大国社」ってどこにあるの?

本当だよ!春日大社の境内(摂社)にある「夫婦大国社」が縁結びの超有名スポットなんだ。次の見どころのところでくわしく紹介するね◎
春日大社の見どころ6選【簡単に紹介】

境内が広いみたいだけど、時間が限られているなら絶対に見るべきスポットはどこ?

春日大社の必見スポットを6つにしぼって紹介するよ!この6つを押さえておけば、春日大社の魅力はだいたい味わえるはず◎
■約3,000基の燈籠(日本一の参道石燈籠)
春日大社いちばんの見どころは、なんといっても燈籠です。参道に立ち並ぶ石燈籠は約2,000基、回廊に吊るされた釣燈籠は約1,000基。合計約3,000基という数は日本一とも言われています。
これらの燈籠は、平安時代から現代まで、武将や庶民など多くの人々が願いを込めて奉納してきたもの。一基一基に祈りが込められているのです。
🏮 万燈籠(まんとうろう):毎年2月の節分と8月14〜15日には、約3,000基すべての燈籠に一斉に火が灯されます。闇に浮かぶ無数の灯りはとても幻想的で、春日大社を代表する神事のひとつです。

■御本殿(国宝4棟)
春日大社の中心となるのが、4柱の神様を祀る御本殿です。第一殿から第四殿まで4棟が横一列に並び、いずれも国宝に指定されています。
屋根が美しい曲線を描く建築様式は「春日造」と呼ばれ、神社建築の代表的な様式のひとつ。鮮やかな朱色の社殿は必見です。
また春日大社では、20年ごとに社殿を造り替える(または修理する)式年造替という伝統が今も続いています。御本殿の間近まで進める「御本殿特別参拝(700円)」では、ふだん見られない社殿の細部や名物の燈籠をじっくり拝観できます。
■夫婦大国社(縁結びパワースポット)
縁結びを願う人にぜひ訪れてほしいのが、境内の摂社夫婦大国社です。ここは夫婦の神様(大国様とその妃神)を一緒に祀る、全国でも珍しい神社といわれています。
縁結び・夫婦円満のご利益で知られ、ハート型に見える絵馬や、水に浮かべて占う「水占い」も人気。恋愛成就を願う参拝者で常に賑わっています。

■国宝殿(「平安の正倉院」)
春日大社に伝わる宝物を収蔵・展示しているのが国宝殿です。国宝・重要文化財を含む数多くの宝物を所蔵しており、特に平安時代の甲冑や刀剣などの名品が充実していることから「平安の正倉院」とも呼ばれています。
歴史好きにはたまらないスポットで、拝観料は700円(高校生400円・中学生以下300円)。雨の日でもゆっくり楽しめます。

■砂ずりの藤
春日大社の象徴ともいえる花が砂ずりの藤です。花房が地面(砂)に届くほど長く垂れ下がることからこの名がつきました。見頃は例年4月下旬〜5月上旬です。
「藤」は藤原氏の家紋にも使われた花で、春日大社にとって特別な意味を持ちます。藤の季節に訪れれば、藤原氏ゆかりの神社らしい風情を味わえます。

■萬葉植物園
境内にある萬葉植物園は、『万葉集』に詠まれた植物約300種を集めた植物園です。なかでも約20品種・200本の藤が植えられた「藤の園」は有名で、藤の季節には多くの人で賑わいます。
拝観料は大人700円・小人300円。近くの春日荷茶屋では、季節の野菜を使った「万葉粥」も味わえます。

修学旅行の班行動で短い時間しかないんだけど、絶対に外せないのはどれ?

時間が30分しかないなら「参道の燈籠 → 御本殿(南門・幣殿)」だけでもOK!1時間あれば「燈籠 → 御本殿特別参拝 → 夫婦大国社」、半日たっぷりなら「国宝殿 → 萬葉植物園」まで足をのばすのがおすすめだよ◎
春日大社の御朱印|種類・初穂料・場所

御朱印集めが趣味なの。春日大社では何種類いただけるの?場所はどこ?

春日大社では、本社のほかに境内の社(やしろ)でも御朱印がいただけるんだ。代表的なものを表でまとめておくね◎
① 春日大社(本社)……500円
② 春日若宮……500円
③ 夫婦大国社……500円
④ 金龍神社……500円
授与場所:本社の御朱印は社務所(参集殿)、各社の御朱印はそれぞれの社の授与所(夫婦大国社授与所にて授与)。
受付時間の目安:9:00〜17:00(閉門時まで)
御朱印は、まず参拝をすませてからいただくのが基本のマナーです。混雑時や時期によっては、手書きではなく書き置き(あらかじめ書かれた紙)での授与になる場合もあります。御朱印帳を忘れた場合でも、書き置きをいただけば後から貼ることができます。
また、春日大社オリジナルの御朱印帳も社務所で授与されています。藤や鹿のデザインなど、春日大社らしい上品なものがそろっているので、記念にもおすすめです。
春日大社へのアクセス・拝観料・開門時間

拝観料ってかかるの?近鉄奈良駅から歩いて行ける距離なのかな?

境内の参拝は無料だよ!特別参拝や国宝殿などは有料。駅からは少し距離があるから、バスを使うとラクだよ。基本情報をまとめておくね◎
所在地:奈良県奈良市春日野町160
拝観料:境内無料 / 御本殿特別参拝700円 / 国宝殿700円(高校生400円・中学生以下300円)/ 萬葉植物園700円(小人300円)
所要時間:境内のみ約60〜90分 / 国宝殿・萬葉植物園も回る場合は半日
御本社参拝所の開門時間は、3〜10月が6:30〜17:30、11〜2月が7:00〜17:00です。御本殿特別参拝は通年9:00〜16:00、国宝殿は10:00〜17:00(入館は16:30まで)が目安です。駐車場(有料)もありますが、観光シーズンは混雑しやすいため、公共交通機関の利用がおすすめです。

🚃 電車でのアクセス:近鉄奈良駅から徒歩約25分。興福寺・奈良公園を通り抜ける観光ルートなので、散策しながら向かうのもおすすめです。JR奈良駅からは少し距離があるため、バス利用が便利です。
🚌 バスでのアクセス:JR奈良駅・近鉄奈良駅から奈良交通バス「春日大社本殿行」に乗車し、終点「春日大社本殿」で下車すぐ(所要約11〜15分)。市内循環バスで「春日大社表参道」下車(徒歩約10分)でもアクセスできます。
※ 上記の拝観料・開門時間・アクセス情報は2026年6月時点のものです。季節や行事により変更される場合があるため、お出かけ前に春日大社公式サイトで最新情報をご確認ください。(参照:春日大社公式サイト/2026年6月確認)
春日大社についてよくある質問

行く前に、混む時期や拝観のことも確認しておきたいわ。

よく聞かれる質問をまとめておいたよ。気になるところをタップして確認してね◎
はい、境内は無料で参拝できます。御本殿のすぐ近くまで進める御本殿特別参拝(700円)、国宝殿(700円)、萬葉植物園(700円)は有料です。まずは無料エリアの参道や御本殿を参拝し、興味に応じて有料エリアを追加するのがおすすめです。
本社の御朱印は社務所(参集殿)で授与されています(帳面への手書きは9:00〜17:00。混雑日は書き置きのみ)。このほか春日若宮・夫婦大国社・金龍神社など、境内の各社でもそれぞれ御朱印(各500円)がいただけます(夫婦大国社授与所にて書き置き授与)。
御本社参拝所の開門時間は、3〜10月が6:30〜17:30、11〜2月が7:00〜17:00です。御本殿特別参拝は通年9:00〜16:00、国宝殿は10:00〜17:00(入館16:30まで)です。朝早い時間帯は人が少なく、燈籠の並ぶ参道を静かに楽しめます。
正月三が日、砂ずりの藤が見頃の4月下旬〜5月、紅葉と修学旅行が重なる秋(10〜11月)が特に混雑します。万燈籠が行われる2月節分・8月14〜15日も大勢の人で賑わいます。ゆっくり参拝したいなら、平日の午前中が比較的おすすめです。
768年に藤原永手らが中心となって創建したと伝えられています。鹿島神宮(茨城)から武甕槌命、香取神宮(千葉)から経津主命、枚岡神社(大阪)から天児屋根命・比売神を勧請し、4殿の社殿を造営したのが始まりです。藤原氏の氏神として奈良時代以降、手厚く保護されながら発展しました。
まとめ:春日大社の見どころと魅力
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768年藤原永手らが春日大社を創建。鹿島神宮から武甕槌命、香取神宮から経津主命、枚岡神社から天児屋根命・比売神を勧請
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平安時代藤原氏の氏神として隆盛。式年造替の伝統が始まる
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中世興福寺と一体化(神仏習合)し、春日権現として信仰される
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1868年明治の神仏分離令で興福寺と分離。独立した神社となる
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1998年ユネスコ世界遺産「古都奈良の文化財」に登録(春日山原始林を含む)

以上、春日大社の見どころ・歴史・御朱印・アクセスのまとめでした!藤原氏の歴史と燈籠の絶景、縁結びのご利益までそろった、奈良を代表する神社だよ。奈良観光や修学旅行で訪れる前に、ぜひ予習に役立ててね◎下の記事で奈良の他のスポットもチェックしてみてね!
📅 最終確認:2026年6月 / 参照:春日大社公式サイト・Wikipedia・コトバンク
春日大社公式サイト(2026年6月確認)
Wikipedia日本語版「春日大社」(2026年6月確認)
コトバンク「春日大社」(デジタル大辞泉・日本大百科全書)
山川出版社『詳説日本史』
記事の誤りを発見された場合はお問い合わせください。確認後、修正します。





