縁結び・恋愛成就に春日大社のパワースポットが効果絶大な件【歴史的見地から解説】

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春日大社のお話パート2です。前回は、歴史についての少し堅苦しい内容でしたが、今回は、春日大社にある縁結び・恋愛成就のパワースポットの話をします。

(前回の記事↓)

春日大社に行く前にその歴史を知ろう!【藤原氏と神仏習合と興福寺】
(出典:masato_photo) 奈良と言えば、春日大社が有名ですね!今回は、春日大社を楽しむためのいろんなお話をしていこうと思います。 ...

 

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春日大社はなぜ縁結び・恋愛成就に効くのか?

春日大社の中に夫婦大國社(めおとだいこくしゃ)という神社があります。

 

この神社に祀られている神様にその秘密があります。

 

日本で唯一、神様が夫婦で祀られている!

簡単に言っちゃうと、日本で唯一の夫婦で祀られている神がいる!というのがその理由。

 

その神様は、大国主(おおくにぬし)の神須勢理毘売命(すせりびめ)と言います。

 

ここまでは、多くのサイトで紹介しています。しかし、その神様について詳しく説明しているサイトは多くないようです・・・。

 

でも、縁結び・恋愛成就のお願いをするなら、その神様についてちゃんと知りたくありませんか!?

 

というわけで、この記事ではその神様について詳しく見ていきます!

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大国主の神は、因幡の白兎を助けた神様

大国主の神は、あの有名な因幡(いなば)の白兎を助けた神様です。

 

因幡の白兎の物語を知らない人のために簡単に説明します!因幡の白兎の話は古事記という神話の中にでてくる物語です。

因幡の白兎とは?

大国主の神には、腹違いのたくさんの兄弟がいました。この兄弟たちのことをまとめて八十神(やそかみ)と言います。

 

大国主の神と八十神たちは、因幡にいる八上比売(やかみひめ)を妻にしたいと考えました。きっと八上比売はとてもとても美人だったんでしょうね!(適当)

 

こうして八上比売の争奪戦が始まります。八上比売を探し回る八十神たち。大国主の神は、弱い立場だったので、荷物持ち担当にさせられてしまいます。

 

そんな時、八十神たちの前に皮を剥がされて苦しんでいる白いウサギに出会います。皮が剥がされてしまったのにも理由がありますが、ここでは省略します(汗

 

性格最悪の八十神たち

八十神たちは、このウサギにたちの悪い意地悪をします。

 

ウサギにこんなことを言ったのです。「海水に浸かって、そのあと体を乾かせば、その傷は癒えますよ」と。

 

これを信じたい因幡の白兎。体が乾くと、塩分により体が乾き、尋常でない痛みに苦しみます。八十神たちはいたずらで嘘をついたのです。八十神はかなりぶっとんだ奴らだということがわかります。

 

荷物運びで、八十神の後ろからやってきた大国主の神は、そんなウサギを助けてあげます。

 

ウサギは、感謝の気持ちを込めて意味深な発言をします。「八上比売を妻とするのはあなたでしょう」

 

大国主の神、八十神に殺される。そして生還へ

八十神は、たぶん美人だった八上比売をついに見つけますが、八上比売は大国主の神の妻になると宣言をしました。

 

ウサギの予言通りとなったわです。ウサギはただの白兎ではなかったんですね。(この不思議な宣言から、白兎は神様と崇められることもあります。)

 

これに激怒したのが八十神たち。腹いせに大国主の神を殺してしまいます。腹違いでも兄弟なのに酷すぎませんかね八十神さん・・・。

 

これを知った、大国主の神のお母さん。偉い神様たちに懇願します。「私の息子(大国主の神)を生き返らせて!(涙」。

 

この願いが叶い、大国主の神は復活。そして、八十神に再び殺されないよう隠れることにしました。

 

そして、その隠れ先で出会ったのが、夫婦大國社に祀られているもう1人の神である須勢理毘売命でした。

 

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須勢理毘売命を手に入れろ!苦難の道のり

大国主の神と須勢理毘売命は、最初に会ったときから、一目ぼれをして相思相愛な感じでした。

 

順風満帆にゴールインすると思われた矢先、須勢理毘売命のお父さんが結婚を許しません。お父さんは須左之男の命(すさのおのみこと)と言います。

 

「俺のかわいい愛娘を、どこの骨かもわからんやつにやれるか!!」という思いだったのでしょう。

 

須左之男の命は、娘を大国主に渡すまいと、様々な試練を大国主の神に与えますが、大国主の神は、愛する須勢理毘売命と協力しながら試練を乗り越えていきます。

 

最終的に須左之男の命もしぶとい大国主の神に心が折れ、須勢理毘売命との結婚を認めることとなりました。

 

こうして苦難を乗り越えた大国主の神と須勢理毘売命は、ようやく夫婦になることができたのです。

 

ここでは、苦難の道のりの内容は省略してしまいましたが、2人で力を合わせて苦難を乗り越えて夫婦となることができたのことが、この2人の神が縁結びや恋愛成就の神様と言われる由来となっています。

 

おまけ:見捨てられる八上比売

ここまでは美談ですが、ところで、最初に登場した八上比売はどうなったのでしょうか?

 

八上比売は、大国主の神と結婚する予定でしたが、既に結ばれていた須勢理毘売命を恐れ逃げ出してしまいます。

 

乱暴な言い方をすれば、大国主の神は八上比売との婚約を破棄して、須勢理毘売命を妻としたとも言えるわけです。なので個人的には、大国主の神が縁結び・恋愛成就にご利益があるというのは少し違和感を感じます(汗。

 

以上で、夫婦大国社の歴史話はおしまい!

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 春日大社に来たら水占いをやってみよう!

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(出典:http://travel.rakuten.co.jp/mail/photo/66/
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春日大社の夫婦大国社には、珍しい水占いをすることができます。行くならぜひやってみましょう!(水に浸すと文字が浮かび上がってきます!!)

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まとめ

パワースポットだとかご利益があるだとか、そんな話はたくさんありますが

 

「なぜご利益があるのか?」「どんな神様なのか?」

 

という点に興味を持ってみると、パワースポットに行くのがもっと楽しくなるし、ご利益を感じやすくなるんじゃないかなぁと思います。

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この記事を書いた人
もぐたろう

教育系歴史ブロガー。
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