法隆寺の見所と豆知識を簡単に解説!【五重塔と金剛力士像】その1

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この記事では、聖徳太子ゆかりのお寺で有名な法隆寺について紹介します。

突然ですが・・・法隆寺は、とにかく見どころが多い!法隆寺に行くときは、時間に余裕を持っていくことをお勧めします。

法隆寺には数多くの国宝が存在しています。1つのお寺にこれほど国宝がまとまって存在しているお寺には、東寺が挙げられますが、それ以外ではあまりありません。

そんな見所多すぎ!国宝多すぎ!な法隆寺について紹介するわけですが、すべてについて紹介することはできません。この記事では特に有名だったり、見所だったりする点をピックアップして紹介していきます。

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法隆寺はなぜ建てられた?

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上の仏像は、法隆寺の薬師如来坐像。国宝です。薬師如来って何?という方は、京都観光の前に知っておきたい仏像の豆知識をどうぞ。

この薬師如来坐像の光背(後ろの丸いやつ)の裏に次のような文が、書かれています。

「用明天皇は、自分の病気を治すためにお寺を建てることを望んだが、望みを叶えることなく亡くなってしまった。用明天皇の意思を継ぐため、推古天皇と聖徳太子は、607年に法隆寺を建立した。」

そこまで想われている用明天皇。聖徳太子と推古天皇から見ると下図の関係にあります。

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用明天皇は聖徳太子の父であり推古天皇の兄弟にあたるわけです。

つまり、聖徳太子が父の悲願を達成するために建立したお寺が法隆寺なのです。慎ましい親子の絆を感じますね。

また、用明天皇は仏教を深く信仰した日本で初めての天皇としても有名です。(詳しくは、苦難の道のり!蘇我氏の壮大な仏教秘話をどうぞ)

そして、その息子の聖徳太子も仏教を深く信仰し、仏教振興に多大な貢献を果たしたのです。

ちなみに、京都観光の前に知っておきたい仏像の豆知識でも書きましたが、薬師如来は、病苦から人々を救う仏さまです。まさに用明天皇のための仏像と言えます。(ただし、この薬師如来自体は、後日作られたものであり、聖徳太子死後に作られたという説もある。)

法隆寺と言えば、五重塔!

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法隆寺と言えば、五重塔が有名ですね。

日本最古の五重塔であり、木造五重塔としては世界最古の建造物です。これだけで見に行く価値があると思います!

ところでみなさん、五重塔って何のために建てられたものかご存知でしょうか?

五重塔はなぜ建てられたのか?

五重塔は、お釈迦様の遺骨やその代替品を安置するために建てられた仏教上重要な意味をもつ建築物です。

行っても見ることはできませんが、法隆寺の五重塔の下には本当に舎利壺(お釈迦様の遺骨などを入れた壺)が埋められています。

五重塔の起源はインドの「ストゥーパ」と言われる塔で、本来はお釈迦様が涅槃(ねはん)した地に建てられるものでした。それが、アジア大陸→朝鮮半島→日本へと伝来していく中で、五重塔へと進化していったのです。

「お釈迦さま」と「涅槃」という言葉が登場しました。ちょっと説明します。

お釈迦様が涅槃するってどういうこと?

まず、お釈迦様の話から。お釈迦さまとは、ブッダのことです(正式名称は、ゴータマ・シッダールタ)。

意外と知らない人も多いのかもしれませんが、ブッタは空想上の人物ではありません。紀元前500年あたりに本当に実在した人物です(具体的な年数は、諸説あり定まっていません。)。

ブッタは、この現世を「困苦」とみなし、その困苦から解脱する方法を考えていました。そして、ブッタは様々な思考や修行を積み重ね、遂に困苦の現世から解脱する方法を見つけます。

そのブッダのように、困苦の現世から解脱する方法を発見することを「悟りを開く」と言います。

ブッタは、悟りを開きました。そして、悟りを開いて、困苦のない世界へ実際に解脱することを「涅槃(ねはん)する」と言います。

仏教では涅槃することこそが究極的な目的です。ですので、悟りを開き涅槃したお釈迦さまは仏教信者から見れば憧れの存在だったわけです。

涅槃の地に建てた塔に由来する五重塔が仏教上重要な意味合いを持つことも頷けます。

ちなみに、涅槃状態というのはこんな感じ↓

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涅槃とは現世からの解脱を意味するので、それは死をも意味していました。ですので、釈迦様の周りには悲しむ人や祈る人たちが集まっています。

五重塔の内部にも注目すべし

五重塔は、その建築物の荘厳さだけではなく、内部にも見どころがあります。

塔の内部には東西南北それぞれに、様々な像が配置され、仏教の有名シーンを演出しています。しかし、私には見てもよくわかりませんでした・・・。

しかしながら、北面に描かれている涅槃の様子は、とても印象に残りました。よくわからなくても、ぜひ涅槃の様子だけは見てみてください。

本当に上の写真のような風景なのと、周りの人々の悲しんでいる表情がリアルで、お釈迦さまが人々に愛されていた様子がわかりますよ。

日本最古の金剛力士像

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法隆寺に入ってからまっすぐ歩いていくと、中門が見えてきます。

この中門も国宝指定されています。本当に法隆寺は国宝だらけです。かなり立派な門ですが、現在は使用されていません、中に入るには迂回して入ります。

中門で注目したいのは、中門の両脇にいる阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の金剛力士像です。その迫力、かなりすごいです。自分がにらまれているような錯覚を覚えます。

法隆寺の金剛力士像は、日本最古の金剛力士像として有名です。しかし、日本最古と言いつつも、現存する金剛力士像は、修復に修復を積み重ねた結果ほとんど原型を留めていません。金剛力士像は外に置かれることが多いのでどうしても傷みやすく、原型を留める金剛力士像はほとんどありません。ですので、修復しまくっているとはいえ、法隆寺が建てられた飛鳥時代の金剛力士像が現存していることがかなり凄いことなんです。

【吽形】

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【阿形】

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金剛力士像は、仏さまの守護神であり、四天王に近い存在です。(四天王については、京都観光の前に知っておきたい仏像の豆知識その3をご覧ください。)

守護神らしく迫力のある怖い顔をしています。金剛力士像は、阿吽の呼吸で仏さまを守っているのです。

阿吽の呼吸

仏教界では、「あ」は万物の始まりを、「うん」は万物の終わりを表しています。これは、口を開いて一番最初に出てくる音が「あ」、最後に出てくる音が「ん」であることが由来とされています。

次第に、対となる物に対して、「あ」と「うん」が使われるようになり阿形・吽形という金剛力士像が誕生しました。

また、ひらがなの五十音が「あ」で始まり「ん」で終わるのも、これと無関係ではありません。

法隆寺観光専用の電子書籍(Kindle)を出版しています

法隆寺を観光する方向けに、観光前に絶対に知っておきたい法隆寺の歴史や仏教の知識について書いた本になります。「法隆寺に行くけど、法隆寺のことなんて何も知らないよ!」っていう方にはぜひご一読していただきたい一冊です。何も知らない方でもわかりやすいよう書いたつもりです。このサイトでも法隆寺について書いていますが、電子書籍(Kindle)ではより詳しく解説を行なっています。色々と知ってから法隆寺を訪れると、観光が一層興味深いものになることでしょう。

国宝多すぎ!法隆寺の魅力を楽しむ豆知識を紹介!【聖徳太子】その2へ続きます。


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