世界遺産!知らなきゃ損する平等院鳳凰堂の豆知識【その1】

DSC01781

平等院鳳凰堂は、みなさんになじみのある寺院の1つです。上の建物。どこかで見たことありませんか。

そう、10円玉です。10円玉には平等院鳳凰堂が描かれています。

10JPY

平等院鳳凰堂は、京都市から少し南に離れた宇治市にあります。宇治抹茶で有名な宇治市ですね。

さて、本題に入りましょう。

スポンサーリンク

建立したのは藤原摂関家の藤原頼通

平等院鳳凰堂は、1052年頃に作られました。平安時代です。

当時は、あの有名な「摂関政治」という政治スタイルが隆盛を極めていた時期です。

平安時代は、目まぐるしく天皇の在り方が変わる時代でもありました。平安時代は、「試される天皇!」と題しても良いのではないかと個人的には思っています。

だいたいこんな感じです。

<最初(だいたい800年~900年ぐらい)>
天皇「俺が政治全部を指揮するからみんなよろしくね!」

<中期(だいたい900~1100年ぐらい)
藤原摂関家「天皇が政治をできなくても大丈夫!代わりに僕たちが政治を行うよ!」
(心の声)「権力欲しいから、統治能力がない幼い天皇を擁立して、俺らが権力握ったろ」

<末期(だいたい1100~鎌倉幕成立まで)>
上皇「天皇?摂関家?一番偉いの元天皇の俺だからね?」

平等院鳳凰堂は、<平安中期>に藤原頼通が建立しました。

藤原頼通は、摂関政治で強大な権力を手に入れた藤原道長の息子です。

末法の時代がやってきた

平等院鳳凰堂が建立された背景には末法の到来という当時の事情がありました。末法が到来しなければ、平等院鳳凰堂は存在しなかったと言えます。

さてさて、末法とはなんでしょうか?

仏の教えが行き届かず、悟りを開ける人がいない時代へ

仏教では、お釈迦様が亡くなってから、時間が経つにつれ、だんだんお釈迦様の教えが行き届かなくなり、悟りを開けるものがいなくなってしまうという、という思想がありました。

悟りってなんだろう?という方は、「2015年は高野山開創1200年!弘法大師空海のことを知って高野山に行こう!その1」も参考にしてみてください。簡単にですが説明があります。

悟りの開きやすさにより、大きく「正法の時代」「像法の時代」「末法の時代」の3つの時代があるとされており、その一番最低な時代というのが「末法の時代」だったのです。

ちなみに、末法はいつからなのか?という点については、はっきりしていません。というのは、中国やインド、日本でそれぞれ考え方が違うからです。

当時の日本では、1052年が末法元年と考えられていました。

1052年。なんと平等院鳳凰堂の建立年と同じです。これは偶然ではありません。

平等院鳳凰堂は、末法の到来で悟りを開けなくなった我々人間は何をしたらよいのだろうか?という問いに答えるため、建立されたものだからです。

阿弥陀仏信仰の始まり

当時の人々は、末法の到来に絶望したはずです。

いくら頑張っても悟りを開けない(仏さまになれない)のですからね。仏教では現世は「困苦」であるとして、悟りを開けば困苦の世界から脱出できると考えられていました。

末法の到来は、「君たちは、ずっと「困苦」だらけの現世で暮らしなさい」と言われているようなものなのです。

人々は考えました。末法の世でも仏さまになれる方法はないかと。

そこで注目を浴びたのが阿弥陀如来でした。阿弥陀如来は、極楽浄土の主であり、人々を極楽浄土へ導き、救うのが阿弥陀如来の持つ役割です。

※阿弥陀如来については、知京都観光の前に知っておきたい仏像の豆知識をご覧ください。

阿弥陀如来の救いの手があれば、極楽浄土へ成仏できるのではないか?と人々は考えたわけです。

そんな阿弥陀仏信仰の象徴として現代まで残っているのが平等院鳳凰堂と言えます。

平等院鳳凰堂には阿弥陀如来像は安置され、さらに、10円玉にも採用された独特な建物の形も、極楽浄土の世界を表すためにつくられたものなのです。(詳しくは、世界遺産!京都に来たら平等院鳳凰堂へ行こうその2

仏教の思想というのは、柔軟でとても面白いですね。

そんなわけで、当時の人々の必死の願いが込められているのが平等院鳳凰堂なんですね。

その2では、平等院鳳凰堂の仏閣について見ていきます。
続き:世界遺産!京都に来たら平等院鳳凰堂へ行こうその2

スポンサーリンク

こちらの記事もオススメです

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. より:

    世界遺産!知らなきゃ損する平等院鳳凰堂の豆知識?写真に使っているハワイの平等院は世界遺産じゃありませんよ

    • mogutaro より:

      画像を差し替えました。ハワイにもあるとは初耳でした(汗
      ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m